【正式発表】Google Pixel 8aは72,600円で日本発売! スペック/価格/発売日まとめ

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2024年5月11日

Google Pixel 8aが正式発表

Googleが手掛ける最新スマートフォン、Pixel 8aがついに登場しました。

Pixel aシリーズの最新モデルとなるこのミッドレンジスマートフォンは、なぜかGoogle I/O 2024開幕前に突如発表され、多くの人を驚かせました。

GoogleのPixel aシリーズは、特にアメリカ市場において高い人気を誇るラインナップであり、手頃な価格設定が特徴です。

Pixel 8aもアメリカでの価格は期待を裏切らないようで、スペック上は堅実なミッドレンジ端末として十分な仕上がりとなっています。

本記事では、Pixel 8aについて詳しく見ていきます。

Pixel 8aのスペックとソフトウェア

SoCにTensor G3搭載。その性能と主要機能

Google Pixel 8aに搭載されるSoC「Tensor G3」は、2023年10月に発売されたPixel 8シリーズにも搭載されている最新プロセッサーです。

これは、2021年発売のPixel 6シリーズ搭載Tensor G1と、2022年発売Pixel 7シリーズ搭載Tensor G2の後継機となります。

前世代比で大幅な性能向上が謳われるTensor G3は、CPU最大20％高速化、GPU最大30％高速化、TPU最大2倍高速化を実現。

さらに、新しい機械学習モデルや機能をサポートするハードウェアアクセラレータも搭載されています。

これらの性能向上により、Pixel 8シリーズは写真や動画撮影、音声認識、翻訳、ゲームなどのタスクをより快適に処理することができます。

しかしながら、Pixel 8a搭載のTensor G3は、Pixel 8/Pixel 8 Pro搭載のものとは少し異なるようです。

クロックダウンされている可能性があるほか、パッケージング技術も従来のFOPLP（Fan-Out Panel Level Packaging）からIPoP（Integrated Package on Package）に変更されています。

IPoPはFOPLPよりも厚みと発熱量が増すものの、コストが安いことが利点です。

Pixel 8aはPixel 8よりも低価格帯のスマートフォンとして位置づけられているため、コスト削減が重要な課題だったと考えられます。

IPoP採用によるパフォーマンスへの影響はまだ明らかになっていませんが、Android Authorityは「実際のパフォーマンスへの影響は大きくないはずで、チップ性能は大幅に向上しているはずだ」と予想しています。

Tensor G3を搭載することで使うことができるソフトウェア機能には、主に以下のようなものが挙げられます。

カメラ機能

高画質処理: Tensor G3は、AIを活用したコンピュテーショナルフォトグラフィーと画像処理により、鮮やかで高解像度、シャープな写真と動画を実現します。
リアルトーン: 肌の色合いのニュアンスを美しく忠実に再現します。
ぼけ補正: 複数の写真を合成し、人物にピントを合わせた自然なボケ写真を作成します。
夜景モード: 低照度でも明るく鮮明な写真を撮影できます。
消しゴムマジック: 写真の中の不要な部分を自然に消去できます。
ベストテイク: 複数の写真を合成し、集合写真の被写体全員にとってベストな一枚に仕上げます。

音声通話

クリア音声通話: AIで周囲の雑音を除去し、相手の声をクリアに聞こえるようにします。

コミュニケーション

自動字幕起こし: 音声をリアルタイムにテキストに変換します。
リアルタイム翻訳: 音声をテキストに変換し、別の言語に翻訳します。
音声入力: 自然な会話で音声入力、編集、送信が可能です。
テキスト読み上げ: Webページの読み上げや翻訳が可能です。

その他

省電力: Tensor G3は、前モデル比で消費電力を抑えています。
セキュリティ: Tensor G3とTitan M2セキュリティチップにより、高いセキュリティを実現します。
提案機能: 必要に応じて必要な情報を表示します。
自動車事故検出: 自動車事故を検知し、自動的に110番に通報します。
ガイド付き自撮り: 視覚障がいのあるユーザーでも、自撮り撮影を容易にします。

これらの機能強化により、Pixel 8aは、写真、動画、通話、音声入力など、幅広い分野でより快適で便利なユーザー体験を提供します。

ディスプレイは120Hz対応。最大輝度も1400nitsに

Google Pixel 8aでは、前世代機のPixel 7aと比較して、ディスプレイ性能が大幅に向上しました。

滑らかな表示を実現する120Hzリフレッシュレート

Pixel 7aの90Hzリフレッシュレートから、Pixel 8aでは120Hzへと高速化し、より滑らかな表示を実現します。

画面スクロールやアニメーションが滑らかになるだけでなく、ゲームや動画視聴などの体験もより快適になります。

ただし、Pixel 8aのディスプレイパネルはLTPOでは無いため、1Hz~120Hzの滑らかな可変式リフレッシュレートには対応していません。

Pixel 8aは60Hz~120Hzの間でいくかの段階的なリフレッシュレートをサポートしているものと思われますが、可変のブレイクポイントは明らかにされていません。

屋外でも見やすい最大1400nitsの輝度

Pixel 8aのディスプレイは、Pixel 8と同じ最大1400nitsの輝度を実現します。

これは、Pixel 7aの最大1000nitsよりも大幅に向上しており、屋外での視認性が大きく向上します。

最大輝度がグッと上がったことによって、日差しが強い場所でも画面をしっかりと確認することができるでしょう。

Pixel 8シリーズに近い角丸デザイン

Pixel 8aのディスプレイは、Pixel 8やPixel 8 Proに近いデザイン言語を用いており、Pixel 7aよりも角丸なデザインが採用されています。

今までよりも丸っこい見た目になり、どことなくかわいいデザインになっていますね。

ベゼルはまあまあ太い

ディスプレイスペックが上がった一方、ベゼルは結構太いです。

上位機種のPixel 8より太いのは当然ながら、前世代機のPixel 7aよりも太いような気がします。

メモリはLPDDR5X

Pixel 8aは、8GBのLPDDR5X RAMと128GBまたは256GBのUFS 3.1ストレージを搭載します。

サクサク動作を実現する高速RAM

8GBのLPDDR5X RAMは、前モデルのPixel 7aよりも高速で省電力なメモリです。

これにより、複数のアプリを同時に起動したり、重いゲームをプレイしたりしても、サクサクと快適に動作することができます。

たっぷり保存できるストレージ

128GBまたは256GBのUFS 3.1ストレージは、規格自体はPixel 7aと同一です。

しかしながら、Pixel aシリーズとして初めて256GBのオプションが追加されました。

これにより、写真や動画、アプリなどをたっぷり保存することができます。

※現在Google Storeでは128GB版のみ発売しており、256GB版を日本発売するかは不明です

AIで進化したカメラ

Pixel 8aは、AI技術を駆使した高性能なカメラを搭載し、誰でも簡単に美しい写真や動画を撮影することができます。

以下は、Pixel 8aのカメラスペックと搭載している機能一覧です。

高画質な64MPメインカメラ

Pixel 8aのメインカメラは、画素数64MPでピクセルサイズ0.8μm、絞り値f/1.89、画角80度、イメージセンサーサイズ1/1.73インチ。

最大8倍の超解像ズームにも対応しており、遠くの被写体も鮮明に撮影することができます。

13MP超広角カメラ

サブカメラには、13MPのウルトラワイドカメラを搭載。

広角カメラとは異なる広い画角で撮影することができ、風景やグループ写真などをダイナミックに表現することができます。

これらのハードウェアスペックはPixel 7aから変化していませんが、今回の主な進化はソフトウェアに集中しています。

ピンぼけ補正

「ピンぼけ補正」を使えば、ピントが合わずにぼけてしまった写真でも、シャープにすることができます。

大切な思い出の写真がぼけていても、諦める必要はありません。Pixel 8aなら、簡単に修正することができます。

編集マジック

「編集マジック」を使えば、写真の背景をまるごと変えることができます。

例えば、海辺で撮影した写真なのに、背景を山岳風景に変えるといったことも可能です。

AIが高度な編集をアシストしてくれるので、思い通りの写真に仕上げることができます。

ベストテイク

「ベストテイク」を使えば、集合写真で誰かが瞬きをしてしまっても問題ありません。

複数枚の写真を合成し、全員がベストな表情の状態で撮影されたかのように仕上げてくれます。

ほぼ4500mAhのバッテリー

今回搭載されたバッテリー容量は4,492mAhで、Pixel 7aの4,385mAhと比較して若干容量アップしています。

この容量アップの理由としては、Pixel 8aが搭載する120Hzリフレッシュレートのディスプレイによる消費電力の増加が考えられます。

ディスプレイのリフレッシュレートが高くなると、より多くの電力を消費するため、バッテリー容量を増やすことで持ち時間を確保しているのでしょう。

一方、充電規格はPixel 7aと変わらず、18Wの急速充電と7.5Wのワイヤレス充電に対応しています。

今回のバッテリー容量の増加は、大容量バッテリーを求めるユーザーにとっては嬉しい改善と言えるでしょう。

7年間のアップデートを提供

Google Pixel 8aは、上位機種と同じく7年間もの長期ソフトウェアサポートを受けることができます。これは、前機種Pixel 7aと比較しても大きなメリットです。

具体的には、Pixel 8aは発売日から7年間、オペレーティングシステム (OS) のアップデート、セキュリティアップデート、そして新機能を追加する「Feature Drop」のアップデートを受け続けることが保証されています。

発売日とは、予約注文を含むGoogle Storeでの販売開始日です。つまり、Pixel 8aは最長で2031年5月までアップデートを受け続けることができる計算になります。

7年間もの長期ソフトウェアサポートが受けられるということは、長く安心してPixel 8aを使い続けることができるということです。

最新の機能を利用でき、セキュリティ面でも常に最新の状態を維持することができるため、長く愛用したいユーザーにとっては見逃せないポイントと言えるでしょう。