【正式発表】Google Pixel 8aは72,600円で日本発売! スペック/価格/発売日まとめ

ピクセル8a
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    Google Pixel 8aが正式発表

    ピクセル8a

    Googleが手掛ける最新スマートフォンであるPixel 8aが、ついにそのベールを脱ぎました。

    Pixel aシリーズの最新作として登場したこのミッドレンジ端末は、Google I/O 2024の開幕を目前に控えたタイミングで突如発表され、多くのユーザーに驚きをもたらしました。

    Pixel aシリーズは特にアメリカ市場で人気が高く、その理由の一つには優れたコストパフォーマンスが挙げられます。

    手頃な価格でありながら、十分な性能を提供するという点が、多くのユーザーに支持されています。

    Pixel 8aもその流れをしっかりと継承しており、アメリカ市場での価格設定もユーザーの期待を裏切らないものとなっています。

    スペックに関しても、Pixel 8aはミッドレンジスマートフォンとして安定したパフォーマンスを誇り、日常の様々なタスクをこなすための十分な性能を備えています。

    本記事では、Pixel 8aの詳細なスペックや魅力的な特徴について、より深く掘り下げていきます。

    Pixel 8aのスペックとソフトウェア

    SoCにTensor G3搭載。その性能と主要機能

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    Google Pixel 8aに搭載されるSoC「Tensor G3」は、2023年10月に発売されたPixel 8シリーズにも採用されている最新のプロセッサーです。

    このTensor G3は、2021年に登場したPixel 6シリーズの「Tensor G1」および2022年発売のPixel 7シリーズの「Tensor G2」の後継にあたり、さらなる進化を遂げています。

    特に、前世代からの大幅な性能向上が特徴であり、CPUは最大で20%の高速化を実現し、GPUは最大30%の向上、さらにTPU(Tensor Processing Unit)は最大で2倍もの高速化が達成されています。

    これにより、機械学習や人工知能関連の処理がより効率的に行われ、新しい機械学習モデルや機能をサポートする専用のハードウェアアクセラレータも追加されています。

    これらの改良によって、Pixel 8シリーズでは写真撮影や動画編集、音声認識、リアルタイム翻訳、さらにはゲームプレイといった日常的なタスクをより快適にこなすことが可能となり、ユーザー体験がさらに向上しています。

    しかしながら、Pixel 8aに搭載されるTensor G3は、Pixel 8およびPixel 8 Proに搭載されたものとは少し異なる仕様になっているようです。

    特にクロック速度が抑えられている可能性があるほか、プロセッサのパッケージング技術が変更されています。

    従来のFOPLP(Fan-Out Panel Level Packaging)技術から、IPoP(Integrated Package on Package)へと切り替わっており、この変更により厚みや発熱がやや増加する一方で、製造コストが抑えられるという利点があります。

    Pixel 8aはPixel 8に比べ、価格帯が低く設定されているため、コスト削減が重要な要素となっているのは間違いありません。

    このため、IPoPの採用は合理的な判断と言えますが、性能への影響が懸念される部分もあるでしょう。

    ただし、Android Authorityによれば「この変更による実際のパフォーマンスへの影響は大きくない」と予想されており、Tensor G3自体の性能向上は顕著であるため、実使用においても大きな違いは感じられないと見られています。


    Tensor G3を搭載することで使うことができるソフトウェア機能には、主に以下のようなものが挙げられます。

    カメラ機能

    • 高画質処理: Tensor G3は、AIを活用したコンピュテーショナルフォトグラフィーと画像処理により、鮮やかで高解像度、シャープな写真と動画を実現します。
    • リアルトーン: 肌の色合いのニュアンスを美しく忠実に再現します。
    • ぼけ補正: 複数の写真を合成し、人物にピントを合わせた自然なボケ写真を作成します。
    • 夜景モード: 低照度でも明るく鮮明な写真を撮影できます。
    • 消しゴムマジック: 写真の中の不要な部分を自然に消去できます。
    • ベストテイク: 複数の写真を合成し、集合写真の被写体全員にとってベストな一枚に仕上げます。

    音声通話

    • クリア音声通話: AIで周囲の雑音を除去し、相手の声をクリアに聞こえるようにします。

    コミュニケーション

    • 自動字幕起こし: 音声をリアルタイムにテキストに変換します。
    • リアルタイム翻訳: 音声をテキストに変換し、別の言語に翻訳します。
    • 音声入力: 自然な会話で音声入力、編集、送信が可能です。
    • テキスト読み上げ: Webページの読み上げや翻訳が可能です。

    その他

    • 省電力: Tensor G3は、前モデル比で消費電力を抑えています。
    • セキュリティ: Tensor G3とTitan M2セキュリティチップにより、高いセキュリティを実現します。
    • 提案機能: 必要に応じて必要な情報を表示します。
    • 自動車事故検出: 自動車事故を検知し、自動的に110番に通報します。
    • ガイド付き自撮り: 視覚障がいのあるユーザーでも、自撮り撮影を容易にします。

    これらの機能強化により、Pixel 8aは、写真、動画、通話、音声入力など、幅広い分野でより快適で便利なユーザー体験を提供します。

    ディスプレイは120Hz対応。最大輝度も1400nitsに

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    Google Pixel 8aでは、前世代のPixel 7aと比較してディスプレイ性能が著しく向上しています。

    特に注目すべきは、滑らかな表示を実現する120Hzのリフレッシュレートです。

    Pixel 7aでは90Hzのリフレッシュレートが採用されていましたが、Pixel 8aではこれが120Hzに引き上げられ、画面のスクロールやアニメーションが一層滑らかになっています。

    これにより、ユーザーは日常的な操作はもちろん、ゲームや動画視聴などの体験においても、より高い快適さを感じることができるでしょう。

    ただし、Pixel 8aのディスプレイパネルにはLTPO(Low-Temperature Polycrystalline Oxide)技術が採用されていません。

    そのため、Pixel 8 Proのような1Hzから120Hzまでの滑らかな可変式リフレッシュレートには対応していません。

    Pixel 8aでは、60Hzから120Hzの間で段階的なリフレッシュレートがサポートされているものと予想されますが、どのようなブレイクポイントでリフレッシュレートが変化するのかは公式に発表されていません。

    このような技術的制約にもかかわらず、120Hzへの高速化は、Pixel 8aのディスプレイ体験に大きな進化をもたらしており、特にゲームや映像コンテンツの視聴時にその違いが感じられるでしょう。

    Pixel 8aのディスプレイは、屋外でも見やすい最大輝度1400nitsを実現しており、前世代のPixel 7aと比較して大幅に向上しています。

    この輝度の向上により、Pixel 8aは日差しの強い屋外でも画面をしっかりと確認することができ、視認性が大きく改善されています。

    Pixel 7aの最大輝度が1000nitsであったのに対し、Pixel 8aは約40%も明るくなったことで、屋外での利用において一層快適な体験が期待できるでしょう。

    また、Pixel 8aのディスプレイは、Pixel 8およびPixel 8 Proに近いデザイン言語を採用しており、Pixel 7aよりも角丸なデザインが特徴です。

    この変更により、より丸みを帯びたかわいらしい印象を与え、デザイン面でも洗練された印象を与えています。

    とはいえ、ディスプレイ性能が向上した一方で、ベゼルはやや太めに感じられます。

    Pixel 8aのベゼルは、上位機種であるPixel 8よりも太く、前世代のPixel 7aよりも若干太いと感じるユーザーも多いでしょう。

    このベゼルの太さが、ディスプレイの広さやデザインのバランスに影響を与えているかもしれませんが、全体的なデザインには大きな影響を与えないと言えるでしょう。

    メモリはLPDDR5X

    ピクセル8a

    Pixel 8aは、8GBのLPDDR5X RAMと128GBまたは256GBのUFS 3.1ストレージを搭載しており、快適な操作体験を提供します。

    まず、8GBのLPDDR5X RAMは、前モデルのPixel 7aよりも高速かつ省電力なメモリ技術を採用しています。

    これにより、複数のアプリを同時に開いてもスムーズに動作し、重いゲームやリソースを多く消費するアプリの処理も快適に行えます。

    アプリの切り替えやマルチタスクの際のレスポンスが向上し、全体的な使用感がより快適になることでしょう。

    ストレージ面では、128GBと256GBのUFS 3.1ストレージを選べるオプションがあります。

    UFS 3.1は高速なデータ転送が可能な規格であり、読み書き速度が向上し、アプリのインストールやファイルの保存・移動が迅速に行えます。

    なお、Pixel aシリーズとして初めて256GBのオプションが追加されたことで、より多くの写真、動画、アプリなどを保存できるようになりました。

    ただし、現時点ではGoogle Storeでは128GB版のみが取り扱われており、256GB版の日本発売については不明です。

    したがって、256GBモデルが手に入るかどうかは今後の発表を待つ必要があります。

    AIで進化したカメラ

    ピクセル8a

    Pixel 8aは、AI技術を駆使した高性能なカメラを搭載しており、誰でも簡単に美しい写真や動画を撮影できるようになっています。

    まず、Pixel 8aのメインカメラは、64MPの高解像度センサーを搭載しており、ピクセルサイズは0.8μm、絞り値はf/1.89、画角は80度、イメージセンサーサイズは1/1.73インチです。

    このセンサーは、鮮明で詳細な画像を撮影する能力を持ち、さらに最大8倍の超解像ズームに対応しているため、遠くの被写体も高精度で捉えることができます。

    これにより、風景や人物撮影を含むさまざまなシーンで、細部まで鮮明な写真を提供できます。

    サブカメラとしては、13MPの超広角カメラが搭載されています。

    このカメラは広い画角を持ち、風景やグループ写真をダイナミックに撮影できるため、広範囲のシーンを一度に収めることが可能です。

    広角カメラの利用は、特にアウトドアやパーティーなどでの撮影に非常に有効です。

    これらのハードウェアスペック自体はPixel 7aと変わりませんが、今回のPixel 8aでの主な進化は、ソフトウェア面に集中しています。

    AI技術を活用した画像処理がさらに強化されており、より自然で美しい仕上がりを提供できるようになっています。

    特に、低光量環境での性能向上や、AIによる被写体の認識能力が強化され、誰でも簡単にプロフェッショナルな仕上がりの写真を撮影できるようになっています。

    ピンぼけ補正

    「ピンぼけ補正」を使えば、ピントが合わずにぼけてしまった写真でも、シャープにすることができます。

    大切な思い出の写真がぼけていても、諦める必要はありません。Pixel 8aなら、簡単に修正することができます。

    編集マジック

    「編集マジック」を使えば、写真の背景をまるごと変えることができます。

    例えば、海辺で撮影した写真なのに、背景を山岳風景に変えるといったことも可能です。

    AIが高度な編集をアシストしてくれるので、思い通りの写真に仕上げることができます。

    ベストテイク

    「ベストテイク」を使えば、集合写真で誰かが瞬きをしてしまっても問題ありません。

    複数枚の写真を合成し、全員がベストな表情の状態で撮影されたかのように仕上げてくれます。

    ほぼ4500mAhのバッテリー

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    Pixel 8aに搭載されたバッテリー容量は4,492mAhで、前世代のPixel 7aの4,385mAhから若干の容量アップが見られます。

    この容量の増加は、主にPixel 8aが搭載する120Hz リフレッシュレートのディスプレイによる消費電力の増加に対応するためと考えられます。

    ディスプレイのリフレッシュレートが高くなることで、画面の描画頻度が増え、それに伴い電力消費も増加するため、バッテリーの容量を増やすことで、1回の充電での使用時間を確保しようという意図があるのでしょう。

    しかしながら、充電規格に関しては、Pixel 8aはPixel 7aと変わらず、最大18Wの急速充電と7.5Wのワイヤレス充電に対応しています。

    急速充電により、短時間でバッテリーを充電することが可能ですが、最近のスマートフォン市場では、より高速な充電規格を採用している端末も増えているため、この点に関してはやや物足りなさを感じるかもしれません。

    それでも、今回のバッテリー容量の増加は、大容量バッテリーを求めるユーザーにとっては非常に嬉しい改善となり、特に長時間の使用を好むユーザーにとっては大きなメリットと言えるでしょう。

    7年間のアップデートを提供

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    Google Pixel 8aは、上位機種と同じく7年間の長期ソフトウェアサポートを受けることができます。これは、前世代のPixel 7aと比較しても大きなメリットであり、特に長く使用することを考えると大変魅力的な点です。

    具体的には、Pixel 8aは発売日から7年間にわたり、オペレーティングシステム(OS)のアップデート、セキュリティアップデート、さらに新機能を追加する「Feature Drop」のアップデートを定期的に受けることが保証されています。これにより、ユーザーは最新の技術と機能を引き続き享受できるだけでなく、セキュリティ面でも常に最新の状態を維持することができます。

    発売日は、予約注文を含むGoogle Storeでの販売開始日を基準にしており、Pixel 8aは最長で2031年5月までアップデートを受け続けることが可能です。この長期にわたるサポートは、特に長く使い続ける予定のユーザーにとって、非常に価値のあるポイントです。

    7年間もの長期ソフトウェアサポートが提供されることで、Pixel 8aを長期間安心して使用できるだけでなく、最新の機能やセキュリティパッチを享受できるため、長期的に愛用したいユーザーにとって見逃せない選択肢となるでしょう。

    無料VPNが使用可能

    ピクセル8a

    Google Pixel 8aを購入すると、無料でVPNを利用できる特典が付属しています。

    このVPNは「VPN by Google One」と呼ばれるもので、Google Oneのサービスの一部として提供されます。

    VPNを利用すると、インターネット上の通信を暗号化し、安全にデータのやり取りを行うことができます。

    公共のWi-Fiを利用する際や、海外出張先など、セキュリティが心配な環境でも安心してインターネットを利用することができます。

    ただし、利用できる国や地域に制限がある点には注意が必要です。すべての国で利用できるわけではないものの、ほとんどの国で問題なく利用できます。

    また、VPNを利用することによって通信速度が低下する可能性があることも覚えておきましょう。とはいえ、無料でVPNを利用できるのは大きなメリットです。

    Pixel8aの価格と発売日

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    Pixel 8aは、購入するキャリアによって価格が異なります。最も安い価格はGoogleストアでの72,600円です。

    一方、主要キャリアでは以下のような価格設定になっています:

    • docomo:84,480円
    • au:80,000円
    • SoftBank:77,760円

    とはいえ、購入前には各キャリアが提供するキャンペーンや割引プランをしっかり確認することをおすすめします。

    これにより、場合によってはGoogleストアやSoftBankよりも安く購入できる可能性があります。

    キャリアによっては、特定のプランやキャンペーンによって価格が大きく異なることがありますので、よく調べてから購入するのが賢明です。

    Pixel 8aの予約注文は5月8日から開始され、正式な発売日は5月14日を予定しています。

    参考 : store.google.com / www.nojima.co.jp

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