Google、Pixel 8aを発表。価格は72,600円
Google Pixel 8aは、5月7日に発表されたばかりのミッドレンジスマートフォンです。
Pixel 7aの後継機として登場しましたが、見た目は似ているもののいくつかのアップグレードが施されています。
特に強化されたのがディスプレイで、6.1インチのActuaディスプレイはピーク輝度2,000nits、ハイブライトネスモード時には1,400nitsに達します。
これはPixel 8と同じ性能で、リフレッシュレートも7aの90Hzから120Hzに向上しました。
Pixel 8aは、Pixel 8やPixel 8 Proと同じく7年間のアップデートが約束されており、最新のTensor G3プロセッサを搭載しています。
RAMは8GBで、ストレージは128GBと256GBの2種類が用意されました。Pixel 8aは、aシリーズで初めて256GBのオプションが追加されています。
バッテリー容量は4492mAhで、Googleは「24時間以上のバッテリー持ち」をうたっています。
ワイヤレス充電は7.5W、有線充電は18W。ちょっと遅い… いやだいぶ遅いですね。めちゃくちゃ遅いです。
カメラに関しては、Pixel 7aの時点で大幅なアップグレードがなされていたため、Pixel 8aでは変更はありません。
64MPのメインカメラ、13MPの超広角カメラ、13MPのフロントカメラを搭載していますが、Pixel 8でデビューした新機能である、Best Take、Audio Magic Eraserなどの機能が搭載されています。
Pixel 8aの予約は発売日である5月7日より開始され、発売は5月14日から。
5月14日はちょうどGoogle I/Oの初日でもあります。
Googleは今回、Pixel 8に非常に近い性能を実現するよう最大限の努力をしたことがよく分かり、各スペックを見てみると両者はかなり似通っています。
ある意味でPixel 8aは、廉価な素材を使用したPixel 8と言えるでしょう。
下記は公式スペックになります。
ディスプレイ
- 6.1インチ有機ELディスプレイ
- 120Hzリフレッシュレート
- 2400 x 1080 解像度
- 20:9 アスペクト比
SoC
- Google Tensor G3
メモリ
- RAM: 8GB
- ストレージ: 128GB/256GB
バッテリー
- 4492mAh
- 18W 有線充電
- 7.5W ワイヤレス充電
- 充電器は付属せず
背面カメラ:
- 64MP メインカメラ – f/1.89 – OIS + EIS
- 13MP 超広角カメラ、120度視野角 – f/2.2
フロントカメラ:
- 13MP (f/2.2)
接続
- 5G
- 4G LTE
- Wi-Fi 6e
- Bluetooth 5.3
- NFC
OS
- Android 14
耐水性
- IP67
カラー
- アロエ (グリーン)
- ベイ (ブルー)
- オブシディアン (ブラック)
- ポーセリン (ベージュ)
寸法と重量
- 152.4 x 73.7 x 10.1mm
- 192.8グラム
Pixel 8aは、500ドル以下で抑えながらも、これだけのスペックと機能を詰め込んでいます。
Pixel 8aはPixel 7aと同じカメラハードウェアを搭載していますが、ソフトウェア面ではPixel 8の上位機種向けの機能がほぼすべて搭載されています。
具体的には、AIを使ってズーム画質を向上させる「Super Res Zoom」や、暗い場所での撮影を綺麗に仕上げる「Night Sight」、複数枚の写真を合成してベストなショットを作り出す「Best Take」、画像の一部をAIで補完する「Magic Eraser」、肌の色合いを自然に再現する「Real Tone」、視覚障がいのある方が自分や他の人、ペット、書類、食べ物を撮影する際にガイドしてくれる「Guided Frame」などが搭載されています。
今回Pixel 8aでは「Guided Frame」がフロントカメラとリアカメラの両方で使えるようになりました。
写真だけではなく動画機能でも、不要な音やノイズを除去する「Audio Magic Eraser」や動画の肌色を自然に調整する「Real Tone」が使えます。
Pixel 8aが搭載していない上位機種向けの機能としては、プロモードが Pixel 8 Pro専用の機能としてあります。
また、2023年10月にGoogleが発表したズーム機能を向上させる「Zoom Enhance」も現時点ではPixel 8 Proにしか搭載されておらず、Pixel 8aに搭載される可能性は低いです。
性能面では、Pixel 8aはPixel 8やPixel 8 Proと同じTensor G3を搭載しています。
これは他のPixelシリーズと同じように、SamsungのExynos設計に基づいたフラグシップレベルのチップセットです。
日常的なタスクをこなすのに十分な性能を発揮しますが、Galaxy S24シリーズのスナップドラゴン8 Gen 3やiPhone 15シリーズのA17 Proにはかないません。
しかし、72,600円のスマートフォンでTensor G3を搭載しているのは非常に高コスパと言えます。
ディスプレイに関しては、Pixel 8aはPixel 7aと同じく6.1インチの有機ELディスプレイを搭載し、解像度も1080pです。
しかし、Pixel 7aにはない2つの点が強化されています。
1つ目は、Pixel 8aのディスプレイは最大輝度が2,000nitsに達することです。これはPixel 8と同じ性能で、Pixel 8 Proはさらに上の2,400nitsまで達します。
2つ目は、Pixel 8aはリフレッシュレートが120Hzであることです。Pixel 7aは90Hzだったため、大幅に向上しています。
リフレッシュレートはPixel 8と同じですが、Pixel 8aの有機ELディスプレイはLTPOではなく、リフレッシュレートが60Hzと120Hzの間で切り替わります。
Pixel 8 Proは1Hzから120Hzまで可変可能なので、Pixel 8aの方がバッテリー消費量が少し多くなりますが、Pixel 8とほぼ同じくらいです。
また、Pixel 8aではディスプレイのリフレッシュレートを120Hzに固定することはできず、常に自動設定になるようです。
Pixel 8aは128GBモデルが72,600円で発売します。256GBモデルは日本では売られないのか、Google Storeにあるラインアップは今のところ128GBモデルだけです。