一部のGoogle Pixel8 Proにセキュリティの脆弱性が発見される
Google Pixel 8 Proは10月12日に発表された最新のフラッグシップスマートフォンであり、GoogleオリジナルチップのTensor G3や独自のAI機能が特徴。
加えて、セキュリティチップには第2世代のTitan M2を搭載。さらにセキュリティアップデートは7年間継続するなど、セキュリティに関しては相当力が入れられています。
そんなPixel8 Proですが、数週間前からいくつかのセキュリティの重大な脆弱性が報告されています。
内容は、新品で購入したGoogle Pixel 8 Proのブートローダーが最初からアンロックされていたというもの。
そもそもブートローダーとは開発者向けの機能で、スマホを起動した際に一番最初に読み込まれるプログラム。
ブートローダーがOSを読み込んでスマホが起動するわけですが、通常はセキュリティ上の理由でブートローダーはロックされています。
ブートローダーアンロックを行うことでOSの差し替えができるようになり、いわゆるカスタムROMのインストールが可能となります。
が、アンロックした状態だとセキュリティリスクが発生してしまうため、全てのスマホメーカーはデフォルトでブートローダーをロックしているわけです。
発見された問題はまさにこれで、いくつかのGoogle Pixel 8 Proは新品状態であったとしてもブートローダーが解除されていたとのこと。
アンロックされた状態では、以下のような警告が画面に表示されます。これのおかげで購入者は問題に気づくことができました。
The bootloader is unlocked and software integrity cannot be guaranteed. Any data stored on the device may be available to attackers. Do not store any sensitive data on the device
www.gsmarena.com
(ブートローダーのロックが解除されているため、ソフトウェアの整合性は保証できません。 デバイスに保存されているデータは攻撃者に利用される可能性があります。 機密データをデバイスに保存しないでください)
また、この問題をredditに投稿したユーザーの話もご紹介します。
新品で買ったPixel 8 Proが初回起動時からブートローダーアンロックされていました。他にも同じ経験した人はいますか? 返品するか、それともこのままセットアップを続けるかどうしよう。
Google Fiプロモーションを通じてGoogleからPixel 8 Pro を直接購入しました。
スマホを再起動すると、「ブートローダーのロックが解除されており、ソフトウェアの整合性は保証できません。デバイスに保存されているデータは攻撃者に利用できる可能性があります。デバイスには機密データを保存しないでください。」と表示されます。
また、携帯電話を所有してから一週間は正常に動作していた非接触型決済が、今日使用しようとすると「お使いの携帯電話はソフトウェア標準を満たしていないため、非接触型決済を行うことができません」と表示されました。 この2 つの出来事は関連しているのでしょうか?
今日Pixel 8 Proが届きました。 電源を入れるとすぐに、ブートローダーのロックが解除されているという警告が表示されました。 私はセットアップを続行しましたが、その後Google に連絡しました。 Googleからは、デバイスを返品して交換を依頼することを推奨されました。
デフォルトでロックが解除されたブートローダーを備えたPixel 8 Proを受け取った人は他にいますか?
幸いなことに、このような問題の報告は非常に少なく、一部の非常に狭い範囲で起きているようです。
仮にPixel 8 Proを購入した方で上記の問題が起きた場合には、Googleに連絡を取って交換品を送ってもらうことを推奨します。
ロック解除された状態でも、スマホそのものの機能としては問題ありません。
しかし、ロック解除されたデバイスは保証対象外です。Googleのミスによって最初からロック解除されていたことを主張しても、もしかしたら保証を受けられないかもしれません。
そのような懸念を無くすために、同様の問題が起きた時には必ず返品交換してください。
参考 : www.reddit.com (1) / www.reddit.com (2) / www.reddit.com (3)
pixel 8 pro バグ / pixel バグ