Google Pixel 10 Proの進化点が少なすぎる

近年、Googleが展開するPixelシリーズは、AI技術の積極的な導入と独自チップであるTensorシリーズの採用により、スマートフォン市場における独自性を打ち出してきました。
しかしながら、Tensorシリーズに一貫して起きていた発熱問題とパフォーマンスが低すぎる問題、そしてソフトウェアアップデートをしたら完全初期化される問題、温度差でレンズが割れるなどなど、ここ数年のGoogle Pixelは悪評も多く見られました。
その最新フラッグシップとして登場したPixel 10 Proは、発表当初から高い注目を集めていましたが、その一方で、公式によるスペックが明らかになったことで、ユーザーからは少なからず厳しい声も上がっています。
特にRedditやXなどのコミュニティでは、購入を検討していた層や既存のPixelユーザーの一部から、今回のモデルは期待外れだとする意見が散見されます。
その主な理由として挙げられているのは、SoC性能の不足、世代間での進化が乏しいこと、価格に見合わない仕様、そして一部のゲームにおける互換性問題です。

SoC性能は期待外れ

まず最も多く指摘されているのが、SoC性能に対する不満です。
Pixel 10 Proに搭載されているTensor G5は、Googleが長年独自開発を進めてきたチップセットであり、AI処理や電力効率においては一定の評価を得ています。
しかし、AnTuTuのベンチマークスコアによると、その性能はPixel 9 Pro比で+15%程度であり、ライバルとなるiPhone 16 Proなどの同価格帯モデルに比べると、大きく突き放されています。
Geekbench6のスコアでは多少マシなスコアを記録しているようですが、それでも、ライバルに比べると見劣りする数値でした。
特に3Dグラフィックス処理を多用するゲーム用途では、これが顕著な弱点として現れており、ゲーマーにとっては大きな懸念材料となっています。
Reddit上では、新たに採用したPowerVR GPUの採用が原因で、原神やGodot Engineなど一部ゲームとの互換性が不十分になる可能性があるとの指摘もあり、「ゲーミング用途でPixel 10 Proを選ぶのはリスクがある」と言われています。
スペック全体のアップグレードがほぼ無い

次に、全体的なアップグレード内容に対して「期待外れ」という意見が多く寄せられています。
Pixel 10 Proは確かに新しいチップを搭載し、AIツールもさらに強化されましたが、それ以外の部分に関しては大きな進化が見られないと感じているユーザーが少なくありません。
カメラ性能についても、ハードウェア面での変更は全く無く、ソフトウェア処理の改善によってのみ微細な違いが生まれている程度にとどまっています。
カメラコーチや100Xズーム対応といった新しい機能は搭載されているものの、あくまでソフトウェア側でのアップデートでしかありません。
個人的には、ソフトウェアでの優位性はあくまで “アップデート” であり、アップグレードでは無いと考えています。
ハードウェアはそのまま据え置きでソフトウェアアップデートを施した程度で、”後継モデル” と名乗るのはちょっと無理があります。
redditでは、「Pixel 10 ProはPixel 9 Pro XLとほとんど同じで、ただラベルを貼り替えただけ」というコメントや、「バッテリー容量がわずかに増えただけ、SoCがわずかに速くなっただけで、これまでと大差ない」といった辛辣な感想が、複数のスレッドで共有されています。
なぜか価格は値上げ
また、価格に対する疑問も大きな論点となっています。
Pixel 10 Proはフラッグシップモデルとして999ドル (日本では174,900円)の価格帯に位置づけられていますが、日常用途では十分な性能がある一方で、同価格帯の他機種と比較した際に際立った優位性がありません。
特に、SAMSUNGやAppleが提供するモデルが、カメラ、ディスプレイ、処理性能などで年々進化を遂げているのに対し、PixelシリーズはAI機能に重点を置きすぎるあまり、ハードウェア面での革新性が置き去りにされています。
「日常使いには十分だが、フラッグシップの価格を払う価値があるかは疑問」とするユーザーも多く、価格と機能のバランスに納得感が得られていない様子が伺えます。
しかも、このような意見が、価格完全据え置きのアメリカを中心に投稿されているというのが重要です。
Pixel 9 Proは999ドルで発売され、Pixel 10 Proも999ドル。完全に同じ価格であるにもかかわらず、Pixel 10 Proを買う価値について疑問の声が多く上がっているのです。
では、日本ではどうでしょうか。Pixel 9 Proは159,900円、Pixel 10 Proは174,900円と、15,000円値上げされています。
価格が据え置きならまだしも、日本では値上げ… これは、さらに買う価値が下がることは言うまでもありません。
総じて、Pixel 10 Proに対する批判的な意見は、性能不足という単一の要素にとどまらず、世代間での停滞感、コスパの悪さなどの複合的な要因に支えられています。
一方で、こうした不満の多くは「日常使いに問題はないが、フラッグシップとしての魅力が薄い」というニュアンスを含んでおり、Pixelシリーズが本来得意とするAIカメラやスマート機能、Googleサービスとの親和性を重視するユーザーにとっては、有力な選択肢となる可能性があります。
しかし、競争が激化するスマートフォン市場において、今後も同様の方向性を続けるのであれば、大胆なハードウェア刷新や、他社を圧倒する付加価値の提示が求められてくるでしょう。
Pixel 10 Pro / Pixel 9 Proのスペック比較表
| 項目 | Pixel 10 Pro | Pixel 9 Pro |
|---|---|---|
| プロセッサ | Tensor G5(TSMC 3 nm) | Tensor G4(SAMSUNG4 nm) |
| ディスプレイ | 6.3インチ LTPO OLED、最大3,300 nits | 6.3インチ LTPO OLED、最大3,000 nits |
| バッテリー容量 | 4,870 mAh | 4,700 mAh |
| 充電および ワイヤレス対応 | 30W 有線、Qi2 磁気ワイヤレス(Pixelsnap) | 27W 有線、従来Qiワイヤレス |
| RAM/ストレージ | 16GB RAM、最大512GB | 16GB RAM、最大512GB |
| カメラ | 50MP 広角 + 48MP 超広角 + 48MP 望遠(5X光学) | 50MP 広角 + 48MP 超広角 + 48MP 望遠(5X光学) |
| 追加機能・AI | 100X AIズーム カメラコーチ 自動Bokeh補正 オートベストテイク Pixelスタジオ Pixelスクリーンショット マジックサジェスト かこって検索 リアルタイム翻訳 通話アシスト Qi2 磁気アクセサリ | なし |
| ソフトウェアサポート期間 | Android 16・7年間更新 | Android 15・7年間更新 |
参考 : store.google.com



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