Vivo X70 Pro+レビュー
vivo X70 Pro+は2021年9月17日に発売されたフラッグシップスマホ。
現状最強レベルのカメラ性能が特徴で、スマホ好きから非常に高い評価を得ているモデルです。
公式の価格は99,500円ですが、私はAliexpressで中国版を10.5万円で購入しました。
(vivo公式サイトよりもAliのほうが使い慣れているため、割高でもAliで買いたかった)
主なスペック一覧
OS | Android 11 |
CPU | Snapdragon 888+ |
RAM/ROM | 8GB-12GB / 256GB-512GB |
メモリ規格 | LPDDR5 / UFS 3.1 |
ディスプレイ | 6.78インチ / WQHD+ / LTPO AMOLED / 120Hz |
カメラ | 50MP / 48MP / 12MP / 8MP (広角/超広角/深度/望遠) |
インカメラ | 32MP |
バッテリー / 充電速度 | 4500mAh / 55W |
生体認証 | 指紋認証 / 顔認証 |
重量 | 209g |
防水防塵規格 | IP68 |
対応バンド 5G | n1 / n3 / n5 / n8 / n28 / n38 / n40 / n41 / n77 / n78 / n79 |
対応バンド 4G | B1 / B2 / B3 / B4 / B5 / B7 / B8 / B12 / B17 / B19 / B20 / B26 / B28 / B34 / B38 / B39 / B40 / B41 / B42 / B66 |
対応バンド 3G | B1 / B2 / B4 / B5 / B8 |
Antutu | 876,000点 |
価格 | 99,500円~ |
発売日 | 2021年 9月 |
Origin OSについて
vivoのスマートフォンでは、カスタムUIの「Origin OS」を搭載しています。
Origin OSはスマホ界屈指の「カスタマイズ性」を備えており、アンビエントライティングやAODなど、カッコいい機能がいろいろあります。(それについては後で詳しく)
しかし、Origin OSには重大な欠点が。
重大な欠点
Origin OS最大の欠点は、「通知が来ない」こと。
例えば、LINE・フリマアプリの通知はほぼ来ず、さらにはvivoオリジナルの「時計アプリ(タイマーやアラーム)」すら通知が来ないことがあります。
中華スマホで通知が来ないなんてことはよくある話ですが、vivoのスマホは特にひどいです。
vivoのスマホを購入するつもりであれば、通知が一切来なくてもいいという覚悟を持たなければなりません。
ちなみに、WiFiをオンオフすると溜まっていた通知が一気に来ます。
私自身もいろいろな対策を試してみましたが、WiFiオンオフは最も効果的でした。
優れたカスタマイズ性
Origin OSは非常にカスタマイズ性が高く、「アンビエントライティング」「ロック解除時アニメーション」「指紋 / 顔認証アニメーション」「充電アニメーション」など、様々な要素が用意されています。
この中でも私がおすすめしたいのは、「音楽再生時のアンビエントライティング」。
これは音楽再生中に画面側面が光るというエフェクトですが、言葉だけだとわかりにくいのでサンプルをTwitterに載せています。
サンプルはこちら
(基本的に、音楽再生時のアンビエントが使えるアプリは、vivoオリジナルの「iMusic」のみ)
アンビエントライティングには、音楽再生時のアンビエント以外にも「通知が来たときのアンビエント」「着信時のアンビエント」の2種類があります。
アニメーション一覧
【指紋認証】
【顔認証】
【ホーム画面に移るとき】
【ロック解除時】
【充電】
【USB挿入時】
【画面オン・オフ時】
Always On Display (AOD)
Origin OSはAODの豊富さも魅力のひとつ。
現状では初期状態で19種類のAODがあり、マーケットからダウンロードすることでさらに増やすことができます。
バッテリー持ちは微妙
X70 Pro+はE5素材を採用した低消費電力ディスプレイを搭載していますが、実際に使っていると意外にバッテリー持ちは微妙でした。
普段使い程度なら特に気になることは無いものの、私のようにカメラを多用する人だと丸1日使えるかどうか怪しいです。
ディスプレイについて
X70 Pro+はvivo初のE5素材を採用した、LTPO AMOLEDパネルを搭載。
画面サイズは6.78インチでWQHD+、リフレッシュレート120Hzに10bitカラーもサポートしています。
ディスプレイスペックに不満は一切ありません。しかし、6.78インチはデカいです。
フィンガーリング(スマホリング)を付けていれば大した問題ではありませんが、リングなしだと片手操作は不可能。
どれだけ頑張っても画面の角に手が届かないので、片手操作派の人はフィンガーリング必須です。
カメラ性能について
X70 Pro+は50MP(広角)+48MP(超広角)+12MP(深度 / 中間望遠)+8MP(望遠)のクアッドカメラ構成。
メインカメラはGN1 / f1.57、超広角はIMX598 / f2.2、深度はIMX663 / f1.6、望遠はOV08A10 / f3.4。
X70 Pro+の魅力はHDR性能で、メインカメラはもちろんのこと、超広角・深度・望遠の全カメラでかなりHDR処理が効きます。
HDRについてもTwitterにサンプルを載せているので、ぜひ参考にしてください。
メインカメラ・超広角カメラのHDRサンプル
深度・ペリスコープ望遠のHDRサンプル
もちろん、他のメーカーでもHDRが強い機種はたくさんあります。
しかし、メイン・超広角・深度・望遠の全てのカメラがチューニングされているモデルは非常に珍しく、X70 Pro+は「HDR最強のスマホ」と自信を持って言うことができます。
全カメラHDRサンプル
【メインカメラ】
↓↓↓HDR処理前↓↓↓
↓↓↓HDR処理後↓↓↓
【超広角カメラ】
↓↓↓HDR処理前↓↓↓
↓↓↓HDR処理後↓↓↓
【深度カメラ】
↓↓↓HDR処理前↓↓↓
↓↓↓HDR処理後↓↓↓
【ペリスコープ望遠カメラ】
↓↓↓HDR処理前↓↓↓
↓↓↓HDR処理後↓↓↓
長時間露光機能が面白い
X70 Pro+には「長時間露光機能」が付いており、車や光の軌道を撮影したり星の軌道を撮影したりなど、簡単に映える写真を撮ることができます。
試しに「ナイトグラフィティモード」を使ってみたのが以下の画像。
ナイトグラフィティはデフォルトで8秒の露光時間があり、その間に「X70」「Pro+」という文字列を書いてみました。
8秒も露光時間があるのでまあまあ手振れしますが、そこはOISとソフトウェアが補正し、ほとんどブレていない写真撮影が可能。
こちらは「滝モード」で撮影した写真。(露光時間8秒)
滝モードは主に昼の撮影用に作られており、滝や川などの流水の軌道を捉えます。
かなり完成度が高く、素人でも簡単にそれっぽい写真が撮れるのが魅力ですね。
(身近なところに滝や川が無いので、ナイアガラの滝で代用しています)
夜景モードサンプル
ここからは、夜景モードで撮影した写真サンプルを紹介します。
サンプル写真はサイトのスピードを速くするために画質を落としていますが、画像をクリックすることで「撮ったまんまの高解像度な写真」を見ることができます。
メインカメラ
超広角カメラ
深度 (2X中間望遠) カメラ
ペリスコープ望遠カメラ
ZEISS監修のポートレート
X70 Pro+のカメラレンズにはZEISS T*コーティングが施してあります。
他のスマホよりもレンズフレア・ゴーストが抑えられ、特に夜景撮影において大きな効果を発揮。
また、ZEISSとのコラボはレンズだけでなく、ポートレート撮影にもオリジナル機能が追加されています。
Biotar : 楕円形の玉ボケが特徴で、被写体を中心に回転しているようなエフェクト。
Sonnar : 滑らかな玉ボケ
Planar : 楕円形の玉ボケ。Biotarに近いが、回転が弱め。
Distagon : 普通の玉ボケ。玉ボケのサイズが小さい。
パノラマ撮影も強い
X70 Pro+では「標準パノラマ」「スーパーパノラマ」の2種類があります。
スーパーパノラマモードでは強力なHDRや夜景撮影をサポートし、白飛び・黒潰れを極限まで抑えたパノラマ写真を撮影できます。
とりあえず、標準とスーパーの比較をご覧ください↓
標準だと証明が白飛びしていますが、スーパーだとHDRが効くため、照明の白飛びはかなり抑えられていますね。
私自身、ここまで差が出るとは思っていませんでした。
スーパーパノラマはあらゆる場面で活躍できる機能なので、標準パノラマ機能は不要なんじゃないかと思ってしまいます。
スーパーパノラマサンプル写真
(画像をクリックすると高画質な写真を見ることができます)
まとめ
Vivo X70 Pro+の良いとこ悪いとこ
良いところ
・トップクラスのSoC性能
・E5・LTPO AMOLEDパネル搭載
・全カメラOIS (超広角はジンバル)
・全カメラで強力なHDR
・完成度の高い長時間露光機能
・T*コーティング & ZEISSポートレート
・HDR・夜景に強いパノラマ
悪いところ
・ずっしり重たい
参考 : www.vivo.com.cn
vivo x70 pro+ レビュー / vivo x70 pro plus レビュー