【実機レビュー】iPhone 14 Proのカメラは大きく進化したが、微妙な部分も多い。

iphone 14 pro カメラApple
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iPhone 14 Proレビュー

iphone 14 pro カメラ性能

9月16日に発売されたiPhone 14 Pro。私は争奪戦に大敗北したため、9月28日に手元へ届きました。

iPhone 14 Proはメインカメラに新たな48MPイメージセンサーを採用したことにより、デジタルズーム性能・低照度性能などが向上したと謳っています。

しかし、実際のところはどうでしょうか?

この記事では、Xiaomiの最新フラッグシップである「12S Ultra」とカメラ性能を比較し、最終的にどちらが優れているのか項目別に評価していきます。

それぞれのカメラスペック

iPhone 14 Pro12S Ultra
メインカメラ・48MP
・24mm
・センサー名不明
・1/1.3インチ
・F1.78
・1.22μm (4in1→2.44μm)
・Dual Pixel PDAF
・センサーシフト
・50MP
・23mm
・IMX989
・1インチ
・F1.9
・1.6μm (4in1→3.2μm)
・Dual Pixel PDAF
・OIS
超広角カメラ・12MP
・13mm
・センサー名不明
・1/2.55インチ
・F2.2
・1.4μm
・Dual Pixel PDAF
・48MP
・13mm (128°)
・IMX586
・1/2インチ
・F2.2
・0.8μm (4in1→1.6μm)
・PDAF
望遠カメラ・12MP
・77mm (光学3X)
・センサー名不明
・1/3.5インチ
・F2.8
・1μm
・PDAF
・OIS
・48MP
・120mm (光学5X)
・IMX586
・1/2インチ
・F4.1
・0.8μm (4in1→1.6μm)
・PDAF
・OIS

全体的なハードウェアスペックは12S Ultraが優れており、メインカメラのセンサーサイズとズーム性能は圧倒的です。

1. HDR性能

(写真をクリックすると、撮ったまんまの高画質な写真を見ることができます)

【メインカメラ】

Xiaomi 12S Ultra

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iPhone 14 Pro

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【超広角カメラ】

Xiaomi 12S Ultra

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iPhone 14 Pro

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【望遠カメラ】

Xiaomi 12S Ultra

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iPhone 14 Pro

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【メインカメラ】

Xiaomi 12S Ultra

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iPhone 14 Pro

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【超広角カメラ】

Xiaomi 12S Ultra

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iPhone 14 Pro

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HDRは白飛びや黒潰れを抑える機能であり、カメラの話をする上では外せない重要な部分になります。

全体的に、iPhone 14 Proは白飛びに対して極端に弱いことが見て取れ、そんなに明るくない背景でも白飛びすることが多々あります。

12S Ultraは白飛びをそこそこ抑えられますが、14 Proよりもリンギングが発生しやすいことが欠点です。

また、12S Ultraはシャドウのディティールが14 Proに劣ります。(1枚目の比較を拡大するとわかりやすい)


2. ズーム性能

光学ズーム

(写真をクリックすると、撮ったまんまの高画質な写真を見ることができます)

光学ズームのため、iPhone 14 Proは3X・Xiaomi 12S Ultraは5Xで撮影しています。
両機種ではズーム倍率が違うので、画角に差があります。

Xiaomi 12S Ultra

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iPhone 14 Pro

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Xiaomi 12S Ultra

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iPhone 14 Pro

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Xiaomi 12S Ultra

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iPhone 14 Pro

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Xiaomi 12S Ultra

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iPhone 14 Pro

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デジタルズーム

iPhone 14 Proは3Xから望遠カメラに移行するため、メインカメラのデジタルズームは最大2.9Xです。

12S Ultraも同様、5Xから望遠カメラなので、メインカメラは最大4.9Xになります。


【2Xデジタルズーム】

Xiaomi 12S Ultra

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iPhone 14 Pro

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【2.9Xデジタルズーム】

Xiaomi 12S Ultra

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iPhone 14 Pro

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【4.9Xデジタルズーム】
※14 Proは望遠カメラのデジタルズーム

Xiaomi 12S Ultra

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iPhone 14 Pro

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【10Xデジタルズーム】
※両機種共に望遠カメラのデジタルズーム

Xiaomi 12S Ultra

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iPhone 14 Pro

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【10Xデジタルズーム】
※両機種共に望遠カメラのデジタルズーム

Xiaomi 12S Ultra

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iPhone 14 Pro

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iPhone 14 ProとXiaomi 12S Ultraでは、1.1X~2.9Xのデジタルズームでほぼ同等の性能を持ちます。

3X以降は14 Proは望遠カメラに移行するため、3.1X~4.9Xのデジタルズームで12S Ultraをリード。

5Xからは12S Ultraがペリスコープに移行し、その後のデジタルズームは12S Ultraのほうが強いです

3. ディティール

(写真をクリックすると、撮ったまんまの高画質な写真を見ることができます)

ディティールとは日本語で「詳細」。
被写体の質感をどれだけ細かく映し出すことができているかを指します。

Xiaomi 12S Ultra

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iPhone 14 Pro

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Xiaomi 12S Ultra

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iPhone 14 Pro

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Xiaomi 12S Ultra

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iPhone 14 Pro

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Xiaomi 12S Ultra

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iPhone 14 Pro

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Xiaomi 12S Ultra

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iPhone 14 Pro

iphone 14 pro カメラ
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全体を通して、14 Proと12S Ultraはどちらも優れたディティールを持ち、撮影環境によって優劣は異なります。

例えば 全体の明るさが均一で、強い光源や真っ暗な箇所が無い場合12S Ultraのほうがディティールの高い写真が撮れます。 (1枚目・2枚目・3枚目参照)

一方、被写体に強い光源が含まれていたり暗い箇所があるなどのコントラストが高いシーンでは、14 Proのほうが優れています。(しかし、ハイコントラストシーンで必ず14 Proが勝つわけではない。平均的に見て14 Proのほうが優れている場合が多いというだけです。)

4枚目には太陽が、5枚目には真っ白なイスに太陽光が当たり、それらが強い光源となっています。

こういった写真においては14 Proのほうが12S Ultraよりもディティールに優れ、特に4枚目のシャドウのディティールは大きく上回っていますね。

12S Ultraは14 Proよりもシャドウの処理がヘタクソで、ハイコントラストシーンだとシャドウのディティールが潰れ、ノイズも出やすいです。

また、こういった場面ではHDR合成がうまくいかないこともちょいちょいあるため、12S UltraのHDR合成は最適化が不十分であると言えます。


これはディティールとは少し話が違いますが、念のため補足。

iPhone 14 Proは全体的にシャープネスが強くかかるため、拡大すると12S Ultraよりも輪郭がバキバキになっていることがわかります。

シャープネスが強い写真はぱっと見の解像感が高く見えますが、全体の主張が激しくなりやすいので、美しい写真かと言われると微妙なところです。

個人的には14 Proのシャープネス処理はあまり好みでは無く、12S Ultraの写りのほうが好きです。

4. 低照度

(写真をクリックすると、撮ったまんまの高画質な写真を見ることができます)

低照度になるとイメージセンサーが受け取れる光量が少なくなるため、写真にノイズが出やすくなり、ディティールも低下します。

一般的にセンサーサイズはデカければデカいほど低照度に強くなると言われており、その理論で言えば12S Ultraは14 Proより優れた写真が撮れるはずです。


【メインカメラ(ナイトモード)

Xiaomi 12S Ultra

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iPhone 14 Pro

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【超広角カメラ(ナイトモード)

Xiaomi 12S Ultra

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iPhone 14 Pro

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【メインカメラ(三脚プロモード)

Xiaomi 12S Ultra

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シャッタースピード : 32s
ISO : 400
ファイル形式 : jpg


【メインカメラ(三脚ナイトモード)

iPhone 14 Pro

iphone 14 pro カメラ

シャッタースピード : 30s
ISO : 6400 (自動設定。手動で設定はできない)
ファイル形式 : jpg


【メインカメラ(三脚プロモード)

Xiaomi 12S Ultra

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シャッタースピード : 32s
ISO : 400
ファイル形式 : DNG (RAW)


【メインカメラ(三脚ナイトモード)

iPhone 14 Pro

iphone 14 pro カメラ

シャッタースピード : 30s
ISO : 2000 (自動設定。手動で設定はできない)
ファイル形式 : DNG (RAW)


iPhone 14 ProとXiaomi 12S Ultraはナイトモードだとどちらも同じくらいの性能です。

14 Proは手持ちの場合は最大5秒、12S Ultraは3秒ほどまでしか伸びないため、低照度撮影にはあまり向きません。

三脚を用いて長時間露光を行ったとしても、ファイル形式がjpgだとノイズリダクションが強く処理され、ディティールがグチャグチャにつぶれます。

両機種ともに低照度撮影をするならRAWが最適。同じSSとISOでも、jpgとは全く違うクオリティの写真を撮ることが可能。

RAWで比較したとき、12S Ultraはカラーノイズが多くディティールも14 Proほどハッキリとは写っていません

しかし、14 Proはディティールの良い部分と悪い部分の差が激しく、それに対して12S Ultraは全体が均一に近いです。

今回の比較だと、14 Proは左側のディティールが高く、右側(特に影になっている部分)はガビガビになっていることがわかります。

RAWは編集前提なので ある程度のノイズは余裕で補正が効きますが、ディティールについては後加工で補正するのが難しいです。

これも考慮して評価すれば、RAWの低照度性能は12S Ultraが優れていると言えます。

加算平均合成によるノイズ低減効果

(写真をクリックすると、撮ったまんまの高画質な写真を見ることができます)

加算平均合成は主に天体撮影で使用されます。
星の場所が変わることはありませんが、ノイズが出るスポットは撮影するたびに別々です。

これを利用し、複数枚の写真を重ねることでランダムに出るノイズを平均化。その効果は非常に大きく、3枚ほど重ねるだけでも目に見えてノイズが減少します。

詳しくは以下の記事をご参照ください。
加算平均合成の基本と作例

加算平均合成はSequatorという無料ソフトで行うことができます。

使い方は非常に簡単で、撮影したRAWを読み込んで出力ボタンを押すだけ。

実際には細かい設定をいじくることもできますが、加算平均合成だけなら出力ボタン 1つで完成してしまいます。

今回の比較では、Sequatorによる「自動明るさ調整」と「高ダイナミックレンジ」を有効化しました。(これが無いと白飛びしちゃいました)


【5枚合成】

Xiaomi 12S Ultra

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iPhone 14 Pro

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【10枚合成】

Xiaomi 12S Ultra

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iPhone 14 Pro

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一見すると14 Proも12S Ultraも大した差がありませんが、右側を拡大してみるとディティールの差がわかりやすいです。

12S Ultraのほうがノイズが少なく、壁の質感も良く捉えられています

14 Proは13 Proから大幅な低照度性能向上を実現していますが、1インチセンサーを搭載した12S Ultraには及びません。

ちなみにこの部屋は低照度と言っても窓から街灯の光が入ってくるので、すごく暗いというわけではありません。

もっと暗い場所だと12S Ultraのほうが有利になり、14 Proとの違いもハッキリとわかることでしょう。

5. レンズ

(写真をクリックすると、撮ったまんまの高画質な写真を見ることができます)

レンズ性能は写真の見栄えに直結する部分。

意図しないレンズフレアゴーストは見栄えが悪くなり、特に夜景撮影時に大きな問題となります。


【メインカメラ】

Xiaomi 12S Ultra

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iPhone 14 Pro

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【超広角カメラ】

Xiaomi 12S Ultra

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iPhone 14 Pro

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【望遠カメラ】

Xiaomi 12S Ultra

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iPhone 14 Pro

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【メインカメラ】

Xiaomi 12S Ultra

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iPhone 14 Pro

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【超広角カメラ】

Xiaomi 12S Ultra

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iPhone 14 Pro

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【メインカメラ】

Xiaomi 12S Ultra

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iPhone 14 Pro

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【超広角カメラ】

Xiaomi 12S Ultra

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iPhone 14 Pro

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【望遠カメラ】

Xiaomi 12S Ultra

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iPhone 14 Pro

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【メインカメラ】

Xiaomi 12S Ultra

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iPhone 14 Pro

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14 Proと12S Ultraは共にレンズ性能が非常に低く、フレアゴーストはヤバいです。

この点に関してはやはりvivoが最強。

次世代機のX90 Pro+は1インチでガラスレンズ・T*コーティングの組み合わせなので、レンズ性能を求める人は是非買いましょう。私も買います。

6. 夜景

【メインカメラ】

Xiaomi 12S Ultra

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iPhone 14 Pro

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【メインカメラ】

Xiaomi 12S Ultra

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iPhone 14 Pro

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【メインカメラ】

Xiaomi 12S Ultra

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iPhone 14 Pro

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【メインカメラ】

Xiaomi 12S Ultra

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iPhone 14 Pro

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【超広角カメラ】

Xiaomi 12S Ultra

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iPhone 14 Pro

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【超広角カメラ】

Xiaomi 12S Ultra

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iPhone 14 Pro

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【超広角カメラ】

Xiaomi 12S Ultra

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iPhone 14 Pro

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iPhone 14 Proは夜景撮影時に明るい部分が白飛びすることが多く、あまり見栄えが良い写真とは言えません。

12S Ultraは昼間のHDRこそイマイチですが、夜景のHDRは驚くほど優れています

14 Proはノイズがかなり多いのに対して、12S Ultraはノイズが非常に少なくディティールも高いです。

これは超広角カメラでも同様で、14 Proは全体的にのっぺりした感じでノイズリダクションが強くかかりすぎ。

夜景撮影において、12S Ultraは14 Proを大きく上回る性能を発揮します。

7. 天体撮影

【RAW撮って出し】

Xiaomi 12S Ultra

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iPhone 14 Pro

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【12S Ultraの設定】
・ISO : 500
・SS : 32s

【14 Proの設定】
・ISO : 3200
・SS : 10s
・総撮影時間 : 30s (14 Proは自動でマルチフレーム合成されています)

12S UltraのRAW撮って出しはカラーノイズが多いです。

14 Proは全体が明るく写っており、カラーノイズはゼロに等しい。

しかし、14 Proの色味は肉眼よりもかなり青っぽく、空が全体的にモヤッとしていることが分かります。

また、拡大して見ると星ひとつひとつの周辺にリンギングが発生していて見栄えがあまり良くないです。


【Lightroomで出力】

Xiaomi 12S Ultra

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iPhone 14 Pro

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こちらはLightroomで読み込んだだけで、私自身は特に編集をしていません。(LightroomはRAWを読み込むと自動で補正がかかります。)

12S Ultraはカラーノイズが無くなり、星の色や空の色味も肉眼に近づいています。

14 Proは全体のモヤモヤ感が無くなりましたが、今度は全体がザラザラしてしまいました。

ついでに色味も青っぽさが強まってしまったため、この辺は自分で編集したほうが良いですね。


【Sequatorで加算平均合成】

Xiaomi 12S Ultra

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iPhone 14 Pro

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最後に、Sequatorというフリーソフトで加算平均合成を行います。

ただ合成するだけだとLightroomの出力と大して変わんないので、今回は「自動明るさ調整」「熱ノイズ除去」「光害減少」の3つの機能を有効化しています。

このうち、光害減少機能はめちゃくちゃノイズが出るので正直使いたくありませんが、これを有効化しないと天の川が見にくいので仕方ない。


Sequatorで編集すると12S Ultraはカラーノイズがひどく、色再現性も低くなります。(これは主に光害減少機能の影響)

14 Proも全く同じ設定で出力していますが、こちらはカラーノイズがほとんど無いです。

いくつかの検証結果を見る限り、14 ProのRAWは12S UltraのRAWよりも編集耐性が高いようで、Sequatorでもその違いが浮き出ていると言えます。

ちなみに、光害減少機能を使わなければ12S Ultraでも14 Proでも大きな差はありません。

まとめ

iPhone 14 Proのカメラはどこが良くてどこがダメなのか。箇条書きでまとめると以下の通り。

【良いところ】
・メインカメラ/望遠カメラのデジタルズーム性能
・望遠カメラは最短撮影距離が短く、撮影しやすい
・シャドウのディティール
・低照度RAW
・48MP RAWのディティール (12S Ultraの50MPモードより良い)

【悪いところ】
・HDR性能
・レンズ性能
・手持ち低照度 / 夜景
・全体的にノイジー
・シャープネスが強くかかりすぎる
・ハイコントラストシーンで色再現性が低下することがある

14 Proのカメラ性能が大幅にスペックアップしたことは間違いありませんが、まだまだ微妙なところは多いです。

他のフラッグシップスマホだと、HDR性能・レンズ性能・低照度/夜景性能などの基本的な部分は14 Proよりも優れています。

2022年12月~2023年Q1あたりからは1インチイメージセンサーを搭載したモデルが続々発売しますし、カメラ性能目的で14 Proを買うのは微妙です。


ここからは、悪いところの中で説明不足な部分を補足します。

・全体的にノイジー

14 Proは被写体やボケ領域が全体的にザラザラしていてノイジーです。下の12S Ultraとの比較を見ればなんとなくイメージがつくかと思います。

iphone 14 pro カメラ
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・ハイコントラストシーンで色再現性が低下することがある

iPhone14 Proは「光源+影」など、コントラストが高い場面では色再現性が大幅に低下することがちょいちょいあります。

これは複数のレビュアーやDXOMARKも指摘しており、完全にソフトウェアの最適化不足。

ちなみにこの問題は13 Proの時でもあったようですが、現在でも修正はされていません。

iphone 14 pro カメラ
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14 Proと12S Ultra、どっちが良い?

iphone 14 pro カメラ

最後に、iPhone 14 ProとXiaomi 12S Ultraを比べてどちらのほうがカメラ性能が優れているのか、項目別に評価をまとめていきます。


・HDR
14 Pro ≦ 12S Ultra
(白飛び耐性は12S Ultraのほうが高いが、シャドウの処理が14 Proよりヘタクソ)

・ズーム性能
14 Pro ≦ 12S Ultra
(1.1X~2.9Xはほぼ同等。5X以上は12S Ultraが有利だが、圧倒的な差とは言えない)

・ディティール
14 Pro = 12S Ultra
(ほぼ同等)

・ノイズ
14 Pro < 12S Ultra
(14 Proは全体的にザラザラ)

・低照度(手持ち)
14 Pro = 12S Ultra
(どちらも弱い。ノイズリダクションがきつすぎる)

・低照度(三脚jpg)
14 Pro ≦ 12S Ultra
(どちらも弱いが、12S Ultraのほうがノイズが少ない)

・低照度(三脚RAW)

14 Pro ≦ 12S Ultra
(14 Proはディティールにムラがある)

・夜景
14 Pro < 12S Ultra
(14 Proは白飛びし、ノイズも多い)

・レンズ
14 Pro ≦ 12S Ultra
(どちらも弱いが、12S Ultraのほうがフレアが少なめ)

・天体撮影(RAW撮って出し)
14 Pro ≧ 12S Ultra

・天体撮影(Lightroomで出力)
14 Pro < 12S Ultra

・天体撮影(Sequator)
14 Pro > 12S Ultra

個人的に12S Ultraの圧勝だと思っていた今回の比較。

実際に14 Proを触ってみると想像以上に進化点が多く、12S Ultraと比べてどちらが優れているのか決めるのがかなり難しかったです。

複数の項目で「≦」を用いていますが、正直どっちもほぼほぼ同等と考えていいでしょう。

これに写真の雰囲気なども考慮すれば私は12S Ultraのほうが好みですが、それは個人の感性によって結果が異なるため省きました。


参考 : www.dxomark.com / www.apple.com / www.gsmarena.com