Google Pixel 10aの情報が早くもリーク

GoogleのPixel 9シリーズは大きな成功を収め、同社はOnePlusやMotorolaを超えて、2024年の米国市場におけるスマートフォン販売台数で第3位に浮上しました。
これにより、2025年に登場予定のPixel 10シリーズは、大きな期待とともに、その勢いを維持するという重要な使命が課されています。
Pixel 10シリーズの情報がちらほらと出てきている中、早くも2026年に登場予定のPixel 10aに関するリーク情報が出回り始めています。
今回の情報が事実ならば、Pixel aシリーズにとって大きな変化が訪れるかもしれません。
これまでのPixel aシリーズの立ち位置
これまでGoogleは、フラッグシップモデルであるPixelシリーズを毎年秋に発売し、その数か月後の春に、価格を抑えたaシリーズを投入する戦略をとってきました。
歴代のPixelシリーズにおいて一貫していたのは、同じ世代のPixelとPixel aが、同じSoCを採用していた点です。
例えば、Pixel 8とPixel 8aはどちらもTensor G3を搭載しており、処理性能に大きな差が生じないよう設計されていました。
この戦略には、いくつかの利点があります。
- コスト削減:同じチップを大量生産することで、部品コスト(BOM)を抑えられる
- AI機能の統一:同じプロセッサを使用することで、新しいAI機能がAシリーズにも適用できる
- 消費者へのメリット:廉価モデルであっても、パフォーマンスの妥協が少なく、長く快適に使える
しかし、このアプローチには課題もあります。
上位モデルと廉価モデルの差が小さくなりすぎると、消費者がわざわざ高価格なフラッグシップモデルを選ぶ理由が薄れ、Googleにとって利益率の高いモデルの売上が伸びにくくなる可能性があります。

Pixel 10aはTensor G4搭載?
2026年に登場予定のPixel 10aでは、「SoCを統一する」という従来の方針を見直し、Pixel 10と異なるSoCを搭載する可能性が浮上しています。
リーク情報によれば、Pixel 10aはTensor G5ではなく、旧世代のTensor G4を採用するというのです。
これにより、Pixel 10シリーズ内でより明確な差別化が図れることになります。
例えば、SAMSUNGのFEシリーズやAppleのiPhone SEのように、新旧の技術を組み合わせてバランスの取れた価格と性能を実現する方法は、すでに市場で一定の成功を収めています。
また、チップセットが異なれば、単純に「Pixel 10の方が新しくて性能が高い」と誰でも簡単に認識しやすくなり、高性能を求める人たちを高価格なモデルへと誘導しやすくなるかもしれません。
新チップの開発や生産には多額のコストがかかるため、Tensor G5のような最新チップは、登場当初は価格が高騰しがちです。
一方でTensor G4であれば、製造コストも安定し、廉価モデル向けの適正価格で提供できる可能性があります。
Tensor G4を搭載する最大の利点は、やはり価格でしょう。
最新型として開発を進めているTensor G5は、これまでのSAMSUNG Exynosベースを完全に廃止し、新しくTSMCとタッグを組んで開発を行っています。
Tensorシリーズとして初めてGoogle完全自社設計となるため、コストの上昇が懸念されています。
高コストなTensor G5をPixel 10aに搭載した場合、おそらくPixel 8aやPixel 9a(どちらも499ドル)と同じ価格を維持することは難しくなり、やむを得ず値上げする可能性が考えられます。
こうなると、廉価モデルとして展開しているPixel aシリーズの存在価値が薄くなり、ユーザーにとってPixel 10aを購入するメリットが無くなってしまいます。
これを防ぐため、GoogleはあえてPixel 10aにTensor G4を搭載することを選択肢の1つとして考えているようです。
とはいえ、Pixel10aがTensor G4を搭載する場合、Googleは「最新チップではなくても、十分な性能を発揮することができる」ことを大々的に伝える必要があるでしょう。



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