Xperia 1 VIIが正式発表

SONYはついに、最新のフラッグシップスマートフォン「Xperia 1 VII」を正式に発表しました。
前モデルであるXperia 1 VIは、バッテリー持ちや音質、画面の見やすさなど全体的な使いやすさが大幅に向上したと評された一台でした。
では、その後継機であるXperia 1 VIIは、どのような進化を遂げているのでしょうか。
この記事では、Xperia 1 VIIとXperia 1 VIの仕様を比較しながら、両者の主な違いを詳しく解説していきます。
Xperia 1 VIIでは、どこが改善され、どこが維持されているのか。さっそく、両機種の仕様上の違いについて見て行きましょう。

Xperia 1 VIIとXperia 1 VIの違い
1. SoC

2025年モデルとなるSONYの最新スマートフォン「Xperia 1 VII」には、Qualcommの最新フラッグシップチップセット「Snapdragon 8 Elite」が搭載されています。
これに対して、昨年の「Xperia 1 VI」には「Snapdragon 8 Gen 3」が採用されており、今回のモデルではSoC性能が大幅に向上していると見られています。
このSnapdragon 8 Eliteを搭載した他の機種、たとえばGalaxy S25 Ultraでは、日常的な動作はもちろん、ゲームパフォーマンスやAIによる画像処理などの分野で圧倒的な実力を発揮しています。
これらの傾向から判断して、Xperia 1 VIIにも同様の高いパフォーマンスが期待できると言えるでしょう。
一方、Xperia 1 VIも当時最強のSoCを搭載していたわけですから、その性能には一切の妥協がありませんでした。
ゲームやアプリの起動が素早く、ベンチマークテストにおいても安定したスコアを記録しており、フラッグシップとして十分な実力を持っています。
また、どちらの機種にも共通して採用されているのが、高効率なベイパーチャンバー冷却システムです。
実機レビューによると、ベンチマークなど極端なストレスをかけたテスト時を除けば、ゲーム中であっても筐体が熱を持つことはほとんどなく、冷却性能の高さが際立っていたとのこと。
総じて、チップセットの進化はXperia 1 VIIにおいて最も注目すべき改善点のひとつです。
より高い処理能力とAIへの最適化が図られた今回のモデルは、パフォーマンスに妥協したくないユーザーにとって非常に魅力的な選択肢となるでしょう。

2. ディスプレイ

昨年のXperia 1 VIのディスプレイに関して、自動輝度調整の反応がやや鈍いといったレビューが見受けられました。
特に周囲の照明環境が急激に変化した際、輝度が即座に追従せず、やや見づらさを感じる場面がありました。
しかし、今回登場したXperia 1 VIIでは、この問題に対処するために新たなアプローチが取られています。
具体的には、Xperia 1 VIIでは2つの照度センサーが搭載されており、周囲の光をより正確に検知できるようになっています。
これにより、屋内外を問わず、よりスムーズかつ自然な輝度調整が実現されており、視認性の向上が期待されています。
さらに、Xperia 1 VIIのディスプレイは、前モデルと比べてピーク輝度が20%向上しています。
この点も、屋外など明るい環境下での使用時における視認性を大きく改善してくれる要素となりそうです。
HDRコンテンツや動画視聴など、明暗のコントラストが問われるシーンでも、画面の表現力に厚みが加わることが期待されます。
3. カメラ

Xperia 1 VIIでは、映像制作をさらに進化させる新たな動画機能が多数導入されています。
中でも注目すべきは「オートフレーミング」機能で、これは本来、SONYの一眼カメラなどに搭載されている技術です。
この機能により、撮影中に被写体の動きに合わせてフレームが自動的に調整され、例えば16:9の標準的な横向き動画を撮りながら、同時に9:16の縦向き動画用に自動でクロップされたバージョンも保存されるようになっています。
これにより、撮影後に好みに応じてフォーマットを選べるという柔軟性が提供されます。
また、Xperia 1 VIIとその前身であるXperia 1 VIの両モデルには、SONYのαシリーズで採用されている「姿勢推定技術」が搭載されています。
これは人物の体や顔の位置を高精度に認識し、たとえ被写体が後ろを向いていたり、一部が隠れていても正確に捉え、追尾し続けることができます。
動きの多いシーンでも自然なフォーカスが維持されるため、人物撮影において強力な武器となるでしょう。
さらにXperia 1 VIIでは、「AIカメラワーク」と呼ばれる新しいカメラ支援技術も採用されています。
これは特に動画撮影において効果を発揮し、被写体を常にフレームの中心にキープしつつ、手ブレを抑えて安定した映像を実現してくれます。
カメラハードウェアに関しても進化が見られ、Xperia 1 VIIでは超広角カメラが刷新され、1/1.56インチの50MPイメージセンサーが採用されました。
この新しいセンサーは、SONYいわく「フルサイズカメラと同等のダイナミックレンジを確保できる」とのことで、従来のモデルと比べてセンサーサイズが2倍以上に拡大されています。
また、低照度撮影性能も向上しており、明瞭でノイズの少ない写真を撮影できることがアピールされています。
SONYはXperia 1 VIIにおけるマクロ撮影性能にも自信を示しており、接写時においても高精細なディテール描写が可能であるとしています。
4. ソフトウェア
Xperia 1 VIIでは、前モデルと比べてソフトウェアのサポート期間が延長されました。
とはいえ、その改善は少し控えめなものであり、他社のフラッグシップと比較するとやや見劣りする印象があります。
昨年のXperia 1 VIは、発売当初から数えてAndroidのOSアップデートが3年間、つまりAndroid 17までの対応が予定されており、セキュリティアップデートに関しては4年間の提供が約束されていました。
これに対して、Xperia 1 VIIではOSアップデートが4年間、セキュリティアップデートは6年間に延長されています。
スマートフォンの性能が年々向上し、数年間にわたって快適に使い続けられる設計が当たり前になりつつある今、ソフトウェア面での継続的なサポートは非常に重要です。
特に高価格帯のモデルであればなおさら、長期間のアップデート提供は信頼性の証として捉えられます。
価格と発売日
Xperia 1 VIIは現在、2025年6月の発売に先駆けて予約受付が開始されています。
価格は205,000円 (12GB+512GB)と、フラッグシップスマートフォンの中でも特に高価な部類に入り、前モデルであるXperia 1 VIの約190,000円と比べて15,000円程度の値上げとなっています。
Xperiaシリーズはその独自性が評価されつつも、価格設定の強気さが常にネックとなってきました。
今回のXperia 1 VIIにおいても その高価格路線は継続されていますが、もしXperia 1 VIが市場に在庫として残るのであれば、今後なんらかの価格改定が行われる可能性もあります。
それでも、映像・音響技術におけるSONYならではのこだわりを考慮すれば、この価格帯が一概に不当であるとは言い切れません。
とはいえ、SAMSUNGやXiaomiなどの他社がより手頃な価格で競争力のあるフラッグシップを提供していることを踏まえると、価格面での戦略が今後のXperiaシリーズの普及において鍵を握るのは間違いありません。
参考 : www.sony.jp / news.yahoo.co.jp



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