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Tensor G4、アツアツ。

初代Google Tensorは、その発熱問題が重大な欠陥として度々取り上げられてきました。
特に、初期モデルにおいては発熱がパフォーマンスに悪影響を与え、使用時に不快感を感じるユーザーが少なくありませんでした。
先日登場した最新型の「Tensor G4」では、発熱問題を改善するために、モデムが改良型のExynos 5400に刷新され、これによってある程度の改善が期待されていました。
さらに、GoogleはPixel 9 Pro XLを含む上位モデルに、発熱を抑えるための冷却技術として蒸気チャンバーを搭載し、Tensor G4の発熱を抑えながらも、ハイパフォーマンスを維持できると説明していました。
しかし、実際にPixel 9 Pro XLの高負荷時の動作を検証したところ、Tensor G4のメインCPUコアのクロック周波数が、3.10GHzから1.32GHzに大幅に低下したことが確認されました。
また、省電力CPUコアのクロック周波数も、1.92GHzから0.57GHzにまで減少していることが分かりました。
これにより、メインCPUコアは約40%程度、そして省電力CPUコアに至っては約30%程度しか性能を引き出せていないことが明らかになりました。
このような結果は、チップが発熱によって本来の性能を発揮できていないことを示しており、Googleが搭載した蒸気チャンバーによる冷却対策が十分ではないことが浮き彫りになっています。
参考 : x.com/callmeshazzam