FCC書類から一部スペックが確定

Googleの次期折りたたみスマートフォンをめぐって、無視できない情報が飛び込んできました。
米連邦通信委員会(FCC)に登録された型番「GZDQ6」の認証書類から、Tensor G6のモデムがSAMSUNG製Exynosから MediaTek製へと切り替わることが確実となりました。
この端末はPixel 11 Pro Foldであることがほぼ確定しており、8月12日にニューヨークで開催予定の「Made by Google」イベントで正式発表されるとみられています。
長年ユーザーを悩ませてきたバッテリー消費と通信の安定性という2つの弱点に、Googleがようやくメスを入れようとしています。
今回の情報源はAndroid Authorityが報じたFCCの認証データです。
型番GZDQ6の申請書類には、開いた状態と閉じた状態それぞれで電波と音量のテストを個別に実施した記録が残されており、この時点で折りたたみ構造の端末であることは動かせません。
そして問題の核心は書類30ページ目にありました。
SAR(比吸収率)試験報告の中に、MediaTekの信号処理アルゴリズムに関する記述が明記されていたのです。
SAMSUNGが自社のExynosモデムに競合であるMediaTekのアルゴリズムをわざわざ組み込むとは考えにくく、この一文がTensor G6のモデムがMediaTek製「M90」へ切り替わることを裏付ける材料になっています。
なぜGoogleはSAMSUNG製モデムを手放すのか
Tensor SoCシリーズは初代から一貫してSAMSUNGのExynosモデムを採用してきました。
しかしこのモデムは発熱しやすく、5G通信時に電波を探す動作でバッテリーを大きく消費する傾向が繰り返し指摘されてきました。
Pixelシリーズを選ぶユーザーの間でも「1日持たない」「発熱がひどい」という声は決して珍しくなく、GoogleにとってもTensorの評判を左右する弱点であり続けてきたのは事実です。
MediaTek製モデムへの移行が実現すれば、通信の安定性と電力効率の両面で改善が見込めます。
正直なところ、なぜここまで時間がかかったのかという疑問は残ります。
その他の変化
FCCの資料からは、モデム以外の情報もいくつか判明しています。
Bluetooth LE、5Gミリ波、UWB(超広帯域無線)、NFC、そして衛星通信による緊急連絡機能まで、フラッグシップ機として必要な通信規格は一通り揃っている構成です。
バッテリー容量は最低4,658mAhとされており、前モデルのPixel 10 Pro Foldと比較しても大きな上積みとは言えない数値です。
RAMについては16GBオプションが用意される見込みで、この部分はPixel 10 Pro Foldからの据え置きとなる可能性が高く、AI機能の処理速度を重視するユーザーには物足りなさが残る部分かもしれません。
モデム刷新という大きな変化の裏で、筐体やディスプレイ、カメラユニット周りの仕様がどこまで前モデルから進化しているのかは、8月の発表を待つ必要があります。
前モデルPixel 10 Pro Foldとの価格比較
参考までに、現行モデルであるPixel 10 Pro FoldのGoogleストア公式価格は、256GBモデルが267,500円、512GBモデルが287,500円となっています。
米国での価格は1,799ドルからで、当時のレートで換算すると日本価格とほぼ同水準でした。
現在の為替レート(1ドル161円台後半)を踏まえると、Pixel 11 Pro Foldがモデム変更による原価上昇分を価格に転嫁した場合、256GBモデルで270,000円前後、512GBモデルで290,000円前後まで上振れする可能性があります。
まとめ
Pixel 11 Pro FoldのFCC書類から浮かび上がったMediaTekモデムへの切り替えは、Tensorシリーズにとって大きな転換点になり得る動きです。
バッテリー消費と発熱という長年の弱点が解消されるのであれば、折りたたみスマートフォンとしての完成度は着実に高まっていくはずです。
一方でRAM容量やバッテリー容量など、前モデルからほぼ変わらない部分も見え隠れしており、価格に見合った進化を遂げられるかどうかは8月12日の発表を見届けるしかありません。
参考 : https://www.androidheadlines.com







