GoogleがPixel全ラインの値上げを認める
Googleが2026年7月24日、Pixel 11シリーズの発表を前に、価格上昇を公式に認める発言を行いました。
Google幹部インタビューを行ったのは9to5Googleで、Googleのデバイス・サービス部門バイスプレジデントであるShakil Barkat氏が対応しています。
Barkat氏は世界的なメモリ価格の高騰について、これまでに例のない上昇が起きていると説明しました。
Morgan Stanleyのデータでは、1GBあたりのRAM価格が2025年の2.80ドルから2026年には12ドルまで、6倍近くに跳ね上がったとされています。
この記事ではGoogleが認めた値上げの背景と、リーク済みのPixel 11シリーズ価格、そして日本価格の目安をまとめて整理します。

「消費者を守ってきたが限界」
Barkat氏は、これまでGoogleが供給の変動から消費者を守ってきたと述べつつ、経済状況が根本的に変化した以上その影響を避けられないという趣旨の説明をしています。
その結果、Pixel製品全体で価格の「調整」が行われ、供給状況に合わせて段階的に反映されていく方針が示されました。
対象にはPixel 11シリーズだけでなく、Pixel Watchを含むハードウェア全体が含まれるとされています。
具体的な金額についてGoogleは8月12日の発表まで明らかにしないとしていますが、値上げ自体は避けられない前提として語られています。
Barkat氏はストアポイントや下取りプログラム、Google Oneとのセット割引といった特典は今後も継続すると強調しており、実質負担額を抑える手段は残る見込みです。
既存モデルのPixel 10aにも影響が及ぶ可能性
Googleは新モデルだけでなく、すでに販売中のPixel端末にも今回の状況が影響すると述べています。
具体的な機種名は挙げられていませんが、現行ラインアップの中で最も価格が抑えられているPixel 10aが対象になるとみられています。
Pixel 10aは発売からまだ1年に満たず、ミッドレンジの主力モデルとして販売期間の途中にあります。
値上げの時期についてGoogleは明言していませんが、購入を検討している場合は早めに動いた方が安全だと言えそうです。
リークで判明したPixel 11シリーズの米国価格
Pixel 11シリーズを巡っては、7月中旬に米Amazonの商品ページが誤って公開され、価格やスペックの詳細が流出しました。
Android AuthorityやDroid Life、9to5Googleといった海外メディアが内容を確認しており、信ぴょう性は比較的高いとみられています。
Pixel 11とPixel 11 Pro 256GBモデルはRAMが12GBに削減
「Pixel 11」は256GBモデルが899ドル、512GBモデルが1,019ドルとされています。
これまであった128GBのエントリーモデルは廃止され、最小構成でも256GBからのスタートになる見込みです。
「Pixel 11 Pro」は256GBが1,099ドル、512GBが1,219ドル、1TBが1,449ドルという価格です。
注目すべきは256GBモデルのRAMで、Pixel 10 Proでは全構成が16GBだったのに対し、Pixel 11 Proの256GBモデルだけ12GBに減らされるとされています。
価格が上がった上にRAMまで削られるとなれば、エントリー構成を選ぶ人にとっては実質的な二重の値上げに近い変化です。
| モデル | 256GB | 512GB | 1TB |
|---|---|---|---|
| Pixel 11 | 899ドル | 1,019ドル | ー |
| Pixel 11 Pro | 1,099ドル | 1,219ドル | 1,449ドル |
Pixel 11 Pro XLとPro Foldはそろって100ドル値上げ
「Pixel 11 Pro XL」は256GBが1,299ドル、512GBが1,419ドル、1TBが1,649ドルで、どの構成も前モデルからおおむね100ドルの値上げとなっています。
こちらも256GBモデルのみRAMが12GBに削減され、512GB以上は16GBを維持する変則的な構成です。
「Pixel 11 Pro Fold」は256GBが1,899ドル、512GBが2,019ドル、1TBが2,249ドルとされ、RAMは全構成で16GBが維持されています。
その一方でバッテリー容量は4,750mAhと、前モデルのPixel 10 Pro Foldが搭載していた5,015mAhから減少しています。
価格が上がりながら電池容量が縮むというのは、折りたたみモデルを選ぶ理由の一つが薄れる変化と言わざるを得ません。
| モデル | 256GB | 512GB | 1TB |
|---|---|---|---|
| Pixel 11 Pro XL | 1,299ドル | 1,419ドル | 1,649ドル |
| Pixel 11 Pro Fold | 1,899ドル | 2,019ドル | 2,249ドル |

為替レートから見る日本価格の目安
日本価格についてGoogleはまだ何も発表していませんが、現在の為替レートを使えばおおよその水準は見えてきます。
2026年7月24日時点のドル円相場は1ドル163円台後半で推移しています。
このレートで単純に換算すると、Pixel 11の256GBモデルは14万円台後半、Pixel 11 Pro Foldの1TBモデルは36万円台後半という計算になります。
| モデル | 256GB目安 | 512GB目安 | 1TB目安 |
|---|---|---|---|
| Pixel 11 | 約147,000円 | 約167,000円 | ー |
| Pixel 11 Pro | 約180,000円 | 約200,000円 | 約237,000円 |
| Pixel 11 Pro XL | 約213,000円 | 約232,000円 | 約270,000円 |
| Pixel 11 Pro Fold | 約311,000円 | 約331,000円 | 約368,000円 |
Pixel 10シリーズの日本価格が128,900円からだったことを踏まえると、今回はエントリーモデルだけで見ても2万円前後の上振れになりそうです。
ただし実際の日本価格は為替レートだけでなく関税や物流コストの影響も受けるため、単純換算どおりになるとは限りません。
正式な金額は8月12日の発表を待つ必要があります。
ソフト側でRAM負荷を抑える取り組みも
Googleはハードウェアの価格転嫁だけでなく、Android自体のメモリ消費を抑える取り組みにも力を入れていると説明しています。
Barkat氏は、RAMの搭載量が少なくても快適に使える体験を維持するため、AndroidとアプリエコシステムのRAM要件を下げる専任の取り組みを進めていると述べました。
自社設計のシリコンとソフトウェア、AIモデルを組み合わせることで、オンデバイスAIの実行効率を高めているとも説明しています。
RAMの供給コストという外部要因への対応を、価格転嫁とソフトウェア側の最適化という両輪で進めている形です。
参考 : https://www.androidauthority.com / https://9to5google.com



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