iPhone13 Proの偽物が登場
iPhone 13 Proは2021年 9月24日に発売されたばかりの最新モデルですが、無法地帯であるAliexpressには早くも偽物が登場。
価格はたったの9,392円と激安で、本物の13分の1。
こんな値段でまともに使える性能があるのか疑問… とりあえず、偽iPhone13 Proの主要なスペックを見ていきましょう。
偽iPhone13Proのスペック
OS | Android 10 |
CPU | MTK6889 |
RAM/ROM | 8GB-12GB / 256GB-512GB |
ディスプレイ | 6.7インチ / WQHD+ / 60Hz |
カメラ | 32MP (広角) |
インカメラ | 16MP |
バッテリー / 充電速度 | 6800mAh / 不明 |
生体認証 | 不明 |
重量 | 不明 |
防水防塵規格 | 非対応 |
対応バンド 5G | 非対応 |
対応バンド 4G | 不明 |
対応バンド 3G | 不明 |
Antutu | 不明 |
価格 | 9,392円~ |
発売日 | 不明 |
上のリストは商品説明欄を参考に書いていますが、本当に正しいスペックなのか怪しいですね。
OSはAndroid 10をインストールしているみたいですけど、他の偽スマホのレビューを見る限り、Androidのバージョンは5年くらい前である可能性が高いでしょう。
CPUは定番のMTK6889。 調べてみると簡単にわかってしまうのですが、MTK6889というCPUは存在しません。
つまり、偽iPhoneにはMTK6889ではない、別のCPUが搭載されています。
おそらくはMediaTek社の超絶低スペックな物が搭載されていて、性能はお察し。
メモリは8GB+256GB / 12GB+512GBの2種類が用意されており、ハイエンドスマホ並みの大容量。
当たり前ですがこれも嘘で、そもそもMediaTekの超ローエンドCPUの場合、RAMは2GBまでしか対応していません。
また、このストアが販売している偽スマホのレビューでは、「RAMは400MBしかない」と書いている人がいます。
偽iPhoneは最新モデルのため 多少は容量アップしているかもしれませんが、1GBすら搭載されているのか怪しいですね。
ディスプレイは6.7インチで解像度はWQHD+らしいですが、もちろん嘘です。
ここ1年くらいで、WQHD+のディスプレイを搭載した機種で “最安” なのは6.3万円。
最安価格でも6万円以上するわけですから、たった9,000円でWQHD+のディスプレイを搭載できるとは考えられません。(レビューを見る限り、本当の解像度はたぶん640×480)
カメラは32MPのシングル。デザインはトリプルカメラに見せているだけで、実際はシングルカメラで残り二つはフェイクです。
さらに、32MPというのも嘘です。MediaTekの超ローエンドCPUでは、32MPほどの高画素なカメラに対応していません。
私の経験から言えば、偽iPhoneのカメラは2MPほどである可能性が高く、性能は当然ゴミです。
まとめ
結論を言えば、偽iPhone 13 Proは全く使い物にならない性能で、9千円だとしてもコスパは最悪。
こんなのは誰も買わないだろうと思いきや、偽iPhoneは既に数十台売れています。
9千円でゴミを買うくらいだったら、XiaomiやRealmeなどの大手メーカー製のローエンドを強くおすすめします。
参考 : ja.aliexpress.com