Pixel 9aの重要なダウングレード要素が判明

Googleの最新スマートフォンであるPixel 9aが正式に発表されました。
今回のモデルには、Pixel 9シリーズと同じTensor G4 SoCを搭載していることがアピールされています。
しかしながら、このプロセッサには重要な違いがあり、通信性能の面で明確なダウングレードが行われていることが判明しました。
問題だらけのモデムを採用
Googleは、海外メディアAndroid Authorityに対し、Pixel 9aにはExynos Modem 5300が採用されていることを明らかにしました。
一方で、上位のPixel 9シリーズには最新のExynos Modem 5400が搭載されており、同じTensor G4プロセッサを採用しているにもかかわらず、通信性能において明らかな差が生じています。
これは決して軽視できる問題ではありません。過去のPixel 6シリーズなど、Exynos Modem 5300を搭載したモデルでは、モバイルネットワークの受信感度やバッテリー持続時間に関して批判が相次いでいました。
加えて、Exynos Modem 5300は発熱にも問題があることが度々指摘されており、Tensor SoCシリーズの発熱問題は、通信モデムが原因の1つではないかと言われています。
Googleはソフトウェアの最適化を進めることでこれらの問題を一定程度改善してきましたが、最終的にPixel 9シリーズで新しいExynos Modem 5400へと移行しています。
Exynos Modem 5400は、3GPP Release 17規格に対応し、衛星通信機能をサポートするだけでなく、最大通信速度の向上も実現しています。
さらに、SAMSUNGはこの新型モデムが前世代に比べて電力効率や安定性の面でも優れていると主張しており、Pixel 9aにも採用されていれば、電波受信や発熱、バッテリー持続時間の問題に対する対策となった可能性があります。

なぜGoogleは旧型モデムを採用したのか?
GoogleがPixel 9aで旧型のExynos Modem 5300を採用することは、実はずっと前からリークされていました。
2024年9月には、Pixel 9a向けTensor G4にExynos Modem 5300を搭載するとの報道があり、その情報が今回正式に確認された形となります。
Pixelシリーズは、フラッグシップモデルとaシリーズの間でハードウェアの差別化を図ることが一般的です。
コスト削減や価格設定のバランスを考慮し、Googleはモデムのアップグレードを見送った可能性が高いでしょう。
しかし、モデム性能がスマートフォンの通信品質やバッテリー駆動時間に与える影響は大きいため、実際の使用感にどの程度の違いが生じるのか、今後のレビューやテスト結果を待つ必要があります。



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