Google Pixel 10 Proはいつ発売?

Pixel 10 Proの発表時期については、2025年6月時点でも明確な日程は判明していません。
過去の発表スケジュールを見ると、Pixel 9シリーズは2024年8月に登場しており、その一方でPixel 8シリーズは2023年10月に発表されていました。
このように、Googleのフラッグシップスマートフォンの発表スケジュールには年ごとにばらつきがあり、今年も従来通りのパターンになるかどうかは不透明です。
ただ1つ確かなのは、Pixel 10 ProがPixel 10、Pixel 10 Pro XL、そして折りたたみモデルのPixel 10 Pro Foldとともに同時発表されるということです。
また、Pixel 10シリーズは既に公式CMが撮影中で、実機が完成していることが明らかとなっています。
このため、おそらくPixel 10シリーズの発売時期はPixel 9シリーズと同時期になる可能性が高く、日本でも8月中には発売される見込みです。

価格は据え置きか上昇か
Pixel 10 Proの価格についてもまだ正式な発表はありません。
しかしながら、以前のリーク情報によって、Pixel 10シリーズ全体の価格がある程度予想できるようになりました。
今回、GoogleはPixel 10シリーズの一部モデルで価格改定を行う予定であり、意外にもPixel 10 Pro Foldが値下げされ、1600ドル程度になる見込みです。
一方でPixel 10 Pro XLは100ドル値上げの1200ドル。かなり強気な価格設定で、スペックの割にはだいぶコスパは悪いです。
本題のPixel 10 Proについてですが、価格は999ドルで据え置きとなっており、フラッグシップとしては悪くないコスパを維持しています。
日本版の価格がいくらになるのかについてはまだ分かっていませんが、US版価格が変わらないのであれば、日本での価格も大差ないことが予想できます。
ストレージがUFS4.0にアップグレード?

今回のPixel 10シリーズでは、Googleは合計4つのモデルを用意しているとされています。
その中でPixel 10 Proは、Pixel 10 Pro XLと並んで最上位のスペックを持つデバイスとして位置付けられており、スペック面ではほぼ同一ながらも、サイズがややコンパクトである点が大きな違いとなる見込みです。
Pixel 9 Proと同様に、Pixel 10 ProもRAMの選択肢は1つに絞られ、16GBのLPDDR5Xメモリが搭載されます。
ストレージ容量に関しては、128GB、256GB、512GB、そして1TBの構成が想定されており、大容量を求めるユーザーにも対応できる仕様となっています。
昨年はUFS3.1ストレージを搭載していましたが、今年はUFS4.0へとアップグレードされ、読み書き速度の大幅な向上が期待できます。
なお、microSDカードなどによるストレージ拡張には引き続き非対応。
デザインはリーク済み。Pixelらしさを維持したまま微調整

Pixel 10 Proの外観は、すでに3月時点でCADレンダリング画像によりリークされており、その後の広告撮影の現場からも画像が流出しています。
これにより、本体のビジュアルはすでに広く知られることとなり、Googleはセキュリティ管理において相変わらずガバガバであることが見て取れます。
Pixel 10 Proの筐体は、前モデルと同様にアルミフレームとガラス素材を組み合わせたもので、全体的にフラットな形状を採用しています。
フレームのエッジ部分には若干の傾斜が設けられており、手に取ったときのフィット感が向上する設計です。
ディスプレイには上部中央にカメラホールがあり、左右上下すべて均等なベゼル幅を確保。
背面にはお馴染みの横長のカメラバンプがあり、3眼構成(メイン、超広角、望遠)となっています。
CADデータによれば、Pixel 10 Proの本体サイズは152.8 x 72 x 8.6mmであり、Pixel 9 Proとほぼ同一の寸法です。
厚みに関しては0.1mmだけ増加していますが、実使用上の違いは感じにくい程度でしょう。
ディスプレイサイズも6.3インチのままであると予想され、手に馴染みやすいサイズを維持しています。
カラーバリエーションはObsidian(ブラック)、Green(グリーン)、Sterling(グレー)、Porcelain(ホワイト)の4色展開になる見込みで、いずれも落ち着いた色調が中心です。
新チップ「Tensor G5」は意外と微妙?
Pixel10 Proの中核を成すSoCは、Googleが開発した最新プロセッサ「Tensor G5」です。
今回初めてTSMCによって製造されることとなり、3nmプロセス技術が用いられる点も注目されています。
これまでTensorチップはSAMSUNGによって製造されてきましたが、Tensor G5からは大きく方向転換し、より先進的な製造技術を採用する形となりました。
この変更により、主に発熱やバッテリー効率の面で改善が期待されています。
CPUの構成は1つの高性能コア、5つのパフォーマンスコア(Cortex-A725)、2つの効率重視コア(Cortex-A520)という1+5+2構成で、全体的な起動時間の高速化や処理性能の底上げが予想されます。
ただし、SnapdragonやDimensityなどのフラッグシップSoCに太刀打ちできる性能かというと、正直そこまでのものではありません。
パフォーマンスコアとなるCortex-A725はDimensity 8400-Ultraでも採用しており、このSoCは8つのA725が搭載されています。
Antutu v10のスコアは160万点ほどで、フラッグシップSoC「Snapdragon 8 Elite」より100万点以上低いです。
Dimensity 8400-Ultraはミドルハイレンジ向けSoCのため、この性能差は当然と言えるでしょう。
しかし、Tensor G5は最低12万円以上のフラッグシップシリーズに搭載されるSoC。しかも、パフォーマンスコアの数はDimensity 8400-Ultraよりも3つも少ないです。
これにより、性能はDimensity 8400-Ultraを下回り、当然ながらSnapdragon 8 EliteのようなフラッグシップSoCには全くと言っていいほど太刀打ちできません。
予想されるAntutuスコアは120万~140万ほどで、多めに見積もってもSnapdragon 8 Eliteの半分。
もちろんベンチマークソフトの結果だけで全ての性能を測れるわけではないものの、スコア差が2倍もあると、体感性能にもかなりの影響が出てきます。
Tensor G5の主な進化点は、TSMC 3nmによる発熱の改善と省電力性の向上にあり、パフォーマンスには一切期待すべきではありません。

ディスプレイとバッテリー性能にも注目

Pixel 10 Proは、6.3インチのLTPO AMOLEDディスプレイを搭載するとみられており、1Hzから120Hzまでの可変リフレッシュレートに対応することで、スクロールやアニメーションの滑らかさとバッテリー消費の最適化を両立しています。
解像度は2856 x 1280px、あるいはこれに近い数値になると考えられています。
バッテリー容量については現時点では明言されていませんが、前モデルと同様に4,700mAhを維持するか、あるいは5,000mAhへ増加する可能性もあります。
充電に関する詳細な仕様はまだ明らかになっていないものの、従来どおり有線・無線充電、さらにリバースワイヤレス充電の機能も備える見通しです。
プリインストールされるOSはAndroid 16になる予定です。
カメラ構成は継続か。AI機能の進化にも期待
カメラ性能に関しては、Pixel 10 Proも背面に3つ、前面に1つのカメラを搭載する構成となる見込みです。
背面のメインカメラにはSAMSUNGの50MPイメージセンサー「ISOCELL GNK」が引き続き採用される予定で、1/1.31インチという比較的大型のセンサーサイズが強みとなっています。
超広角と望遠には、前モデルと同じくSONY IMX858(48MP、1/2.55インチ)が採用される可能性が高く、ハードウェアでの変更はありません。
一方で、フロントカメラはPixel 9 Proの42MPから、Pixel 10 Proでは48MPへとアップグレードされると報じられており、セルフィーやビデオ通話の画質向上が期待されます。
また、Googleが得意とするAIによる写真補正機能や、新たな編集ツールの追加も予想されており、撮影体験全体の進化が見込まれます。
全体を通して見ると、Pixel 10 Proはハードウェア的な進化はあまり無く、主な進化点はソフトウェア側に集約されているものと考えられます。
参考 : www.androidheadlines.com / store.google.com / garumax.com



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