Google Pixel 10シリーズの価格戦略がリーク
Pixel 10 Pro Foldはグッと値下げ
Googleは2025年以降のPixelシリーズにおける価格戦略を大きく見直す方針を取っており、モデルによっては値上げが実施される一方で、値下げが行われる端末も存在するなど、より複雑な価格体系が展開される見込みです。
特に注目すべきは、Googleが展開する折りたたみ型スマートフォン「Pixel Fold」の価格についてで、2026年には1,499ドルまで引き下げられる予定となっており、これは2年間で300ドルもの値下げとなります。
そして、一部で囁かれていた小型な「Pro」モデルの廃止についてですが、Android Headlinesが持つ情報筋によればそのような計画は存在せず、この小型Proモデルは今後も継続して展開される予定です。
少なくともPixel 13が登場する2028年までは、Pixel aシリーズ、ベースモデル、2つのProモデル、そしてFoldモデルという構成でラインアップが維持される方針です。
このようにして、Googleは製品カテゴリのバリエーションを豊かにしつつ、あらゆるユーザー層に対応する戦略を取る見込みです。
また、Pixel 10 Pro Foldに関しても大幅な値下げが示唆されており、およそ1,600ドル程度で登場する可能性があります。(Pixel 9 Pro Foldは1,799ドル。日本版は257,500円)
市場全体としては折りたたみ端末が高価格化している傾向にある中で、Googleがあえて価格を下げてきている背景には、OPPOのFind N5やSAMSUNGのGalaxy Z Fold 6、そしてその次世代機であるZ Fold 7などに比べて、比較的コストのかからないハードウェアを採用している可能性が考えられます。
あるいは、Googleがより多くのユーザーにFold端末を手に取ってもらうことを目指し、利益が減ったとしても市場シェア拡大と一般化を狙っているのかもしれません。
これに加えて、Pixel Foldは今後も引き続き、他のフラッグシップPixelシリーズと同時にリリースされる予定です。
2024年のPixel 9シリーズと同様に、今後数年間は毎年8月にベースモデル、Proモデル2種、Foldモデルの計4機種が同時発表されるというサイクルが維持されると見込まれています。
また、Pixel aシリーズについては、2019年のPixel 3a以降、春に登場するパターンが定着しており、これも引き続き継続されるようです。
Pixel 10a / Pixel 10 Pro / Pro XL
Pixel aシリーズに関しては価格面での安定性が保たれており、少なくともPixel 12aが登場する2028年までは499ドルという価格が維持されるとのことです。
2019年に発売されたPixel 3aは399ドルで提供されていましたが、それ以降は段階的に値上げが行われてきました。
今回の方針は、ベースモデルとの価格的な差異を明確に保つことを目的としており、Pixel 9とPixel 9aのようにスペック面での近似性が目立つような状況を回避する意図があると考えられます。
このため、来年春に登場予定となっているGoogle Pixel 10aも、Pixel 9aと同じく499ドルで発売する予定です。
一方で、Googleのフラッグシップモデルの中でも最上位に位置づけられるPixel 10 Pro XLは、価格の引き上げが予定されており、これによりさらなる差別化が図られる見込みです。
具体的には、Pixel 10 Pro XLの価格は1,200ドルへと100ドル程度上昇する可能性があります。
Pixel 10 Proの価格は据え置かれることから、ベースモデル、Proモデル、Pro XLモデル、Foldモデルの間でより明確な価格差が生まれ、消費者にとってラインナップの立ち位置を把握しやすくなります。
これはAppleがiPhone 15 Pro Maxにおいて、128GBモデルを廃止し、256GBを標準とすることで価格実質上昇を行った戦略にも通じる部分があり、Googleもこれに似たアプローチを取る可能性があります。
今回の情報をまとめると、Pixel 10シリーズの価格は以下の通りになります。
- Google Pixel 10a : 499ドル (据え置き)
- Google Pixel 10 : 799ドル (据え置き)
- Google Pixel 10 Pro : 999ドル (据え置き)
- Google Pixel 10 Pro XL : 約1,200ドル (100ドル値上げ)
- Google Pixel 10 Pro Fold : 約1,600ドル (200ドル値下げ)
この価格戦略の変更は、Pixel 9シリーズが非常に好調な販売実績を記録したことを受けてのものであり、その成功の要因には価格設定の巧妙さや、端末の発熱対策、モデム性能の向上などが挙げられます。
リーク情報が正しければ、Pixel 10シリーズの中で値上げされるのはPro XLのみであり、これ以外は据え置きで日本版価格も大きくは変わらないはずです。
発売日はPixel 10シリーズ4機種が2025年8月、Pixel 10aは2026年春を予定しています。
参考 : www.androidheadlines.com / store.google.com
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