Pixel 10シリーズのリーク情報まとめ
デザインとディスプレイ
現行モデルのGoogle Pixel 9は、Pixel 6以来最も大胆なデザイン変更を導入しましたが、この新しいデザイン言語がPixel 10でもそのまま踏襲されるかどうかは今のところ不明。
最近のPixel 9aに関するリーク情報を見る限りでは、既にGoogleは次世代モデルに向けて異なる方向性を検討している可能性があります。
また、Googleのデザイン責任者は、「Pixel 9のカメラバンプ部分のデザインは長期的なものではない」と話しているため、Pixel 10で再びテコ入れが行われるかもしれません。
Pixel 9シリーズではビルドクオリティが向上し、光沢のあるフラットなサイドフレームが採用されましたが、実際に手に持った際の快適さや扱いやすさでは、より曲面が多いPixel 8aに劣ると感じるユーザーも少なくないようです。
Pixel 9には、これまでで最も明るい3000nitディスプレイが採用され、新しい「ウェットタッチ」機能も導入されたことにより、水滴が付いた手でも画面を操作できるようになりました。
これらの要素は次世代機のGoogle Pixel10シリーズでも継続され、基本的な部分は変わらない見込みです。
画面サイズの大幅な変更や解像度の変更などは無いものの、PWM調光周波数やベゼルの薄型化など、より細かい部分で改善が施されるでしょう。
Pixel 10シリーズのディスプレイに関する詳細な情報については、今後のリークを待つ必要があります。
Tensor G5は電力効率&発熱が大幅に改善?
Pixel 10における改善点として期待されているのが、新しいSoC「Tensor G5」です。
GoogleはTensor SoCにおけるAI処理能力を重視してきましたが、パフォーマンス面においてはSnapdragonやDimensityの5~6割程度しかありません。
Pixel 9シリーズの価格が他のフラッグシップモデルとほとんど変わらないことを考えると、その性能の悪さがさらに際立ちます。
加えて、Pixel 9 Proのレビューでは、特にゲーム性能に関してPixel 8 Proよりも低い場合があると指摘されています。
Tensor G4の設計では電力効率が重視されているようですが、依然としてSAMSUNG Exynosをベースにしており、この設計がSnapdragon 8 Gen 1 (2021年製) にすら劣る部分が多いというのは大きな問題です。
Google自身もこの問題は認識しており、Pixel 10シリーズで搭載される「Tensor G5」では、特に電力効率と発熱に改善が見られます。
GoogleはTensor G5の設計を既に完了し、SAMSUNG製からTSMCでの製造に移行したとされています。
TSMCはSAMSUNGよりも優れた製造技術を持ち、例えば、QualcommがSnapdragon 8 Gen 1をSamsungで製造した際には、消費電力やサーマルスロットリングが問題視されました。
しかし、製造をTSMCに切り替えたSnapdragon 8+ Gen 1では、ほぼ同じ設計にも関わらず、すべてのベンチマークで性能が大幅に向上しました。
それだけでなく、電力効率と発熱も改善しています。
このような実績から、Tensor G5でも同様の進化が期待できます。
TSMCの3nm製造プロセスにより、Tensor G5はより効率的で発熱が少なくなるだけでなく、完全にGoogle独自設計の新しいSoCとして登場します。
さらに、Pixel 10にはMediaTekの通信モデムが採用されるとの噂もあります。
性能は意外と微妙かも
消費電力と発熱が改善する一方で、パフォーマンスは期待されているほど高くない可能性が示唆されています。
Tensor G5はGeekBench6でシングルコア1,323点、マルチコア4,004点を記録し、Snapdragon 8 EliteやApple A18 Proの半分以下の性能を示しました。
CPU構成はCortex-X4を1つ(3.4GHz)、Cortex-A720を5つ(2.86GHz)、Cortex-A520を2つ(2.44GHz)で、Tensor G4とほぼ同じです。
TSMC 3nmプロセス移行により発熱問題は改善が見込まれますが、性能向上は期待薄です。
GPUはレイトレーシング対応のDXT-48-1536を搭載予定で、AI性能は理論上40%向上するものの、実際の改善は限定的とされています。
とはいえ、今回のスコアはプロトタイプに基づくものであり、今後のチューニングで性能が改善することも考えられます。
カメラスペックは大きく変わらない可能性
Pixel 10のカメラに関するリークはまだ多くありませんが、ハードウェアスペックが大きく変わることは無いと言われています。
ソフトウェアについては、Pixel 10シリーズは撮影後の写真や動画を編集するための新しいAI機能が導入されるとの噂があります。
その中には、「生成AIを活用した直感的な動画編集機能」が含まれています。
Googleは既に写真撮影機能にAI技術を統合していますが、動画撮影においても同様の試みを進めていくようです。
ラインナップと価格/発売日
現在のGoogle Pixelシリーズは、やや複雑なラインナップを展開しています。
Pixel 9シリーズでは、初めて4つの異なるサイズが登場しましたが、さらに2025年春には低価格モデルのPixel 9aが発売する予定です。
Google社内でのコードネームに関するリーク情報によれば、2025年にはラインナップにおいて大きな変更は行われない可能性が高いです。
コードネームによると、Pixel 10シリーズでは以下の4モデルが含まれています。
- Pixel 10: コードネーム Frankel
- Pixel 10 Pro: コードネーム Blazer
- Pixel 10 Pro XL: コードネーム Mustang
- Pixel 10 Pro Fold: コードネーム Rango
現時点で価格に関する噂やリークはありませんが、海外メディアのAndroid Centralは、Pixel 9シリーズの価格がPixel 10シリーズにもそのまま引き継がれる可能性が高いと予想しています。
しかし、Pixelシリーズは年々値上げされており、Pixel 8シリーズは前作より100ドル上がり、Pixel 9シリーズも100ドル上がっています。
Pixel 10シリーズは新設計のTensor G5を搭載することでコストが上昇していると考えられますが、その他の部分はPixel 9シリーズから引き継ぐ所も多いため、SoCの上昇分をうまくカバーできているはずです。
値上げの可能性はゼロではありませんが、現時点ではそういった情報はありません。
発売日はPixel 9シリーズよりも少し遅れ、2025年秋ごろになる見通しです。
遅くなる理由は、Tensor G5の開発にじっくりと時間をかけ、その完成度を確実にするためかもしれません。
参考 : store.google.com / www.androidcentral.com
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